・ ・ ・
ベジータ「貴様らもだんだんと実力をつけてきたようだな」
ジャン「当たり前だ!あんな地獄の訓練をこなしたら嫌でもそうなるぜ!」
コニー「平気で空だって飛べるようになっちゃうんだもんなぁ」
サシャ「今なら巨人が相手だって素手で倒せちゃいそうな気がしますよ!」
ジャン「ちげぇねえ!鎧の巨人だろうが超大型巨人だろうが何でも来いって感じだぜ!!」
ベジータ「ほう?それは良いことを聞いた」
ジャン「・・・へ?」
ベジータ「今回の訓練は巨人狩りだ。無論本物のな」
ジャン「・・・は、はああああああああああああああああ!?!」
- 507 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 20:28:17.39 ID:Ich8tAmNo
- ジャン「いやいやいやいや、無理、無理だって!!」
ベジータ「む?ジャン、貴様怖いのか?」
ジャン「そ、そういうわけじゃねえよ!!で、でも俺たちだけで巨人を狩るなんて、そんなの無理だろ!?」
ジャン「俺たちは実戦経験なんて全くない訓練兵だぞ!?死にに行くようなもんだ!!」
ジャン「なぁ!お前らだってそう思うだろ!?」
エレン「ミカサ!どっちが多く巨人を駆逐できるか勝負だ!!」
ミカサ「私は構わない」
クリスタ「あ、私もその勝負に入れてもらえるかな?」
ジャン「」
ベジータ「・・・そうでない者もいるようだが?」
ジャン「あれはあいつらがおかしいんだ」 - 508 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 20:35:57.81 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「まあとにかく安心しろ。オレが貴様らを殺させはせん」
ジャン「そ、そうは言ってもよ・・・」
ライナー「ジャン、腹をくくれ。この人が一度言い出したことを撤回するような人か」
アニ「男のくせに情けないね。少しは男気を見せようって気はないの?」
ジャン「うっ・・・クソ!やりゃあ良いんだろう、やりゃあ!死んだら化けて出てやるからな!!」
ベジータ「では、貴様らに一つ渡すものがある」
クリスタ「渡すもの?」
ベジータ「スカウターだ」 - 512 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 20:45:01.01 ID:Ich8tAmNo
- コニー「すかうたー?」
サシャ「その、片メガネみたいなやつのことですか?」
ベジータ「そうだ。これを通して相手を見ると、その者の戦闘力・・・つまり、どれほど強いのかが数字で出てくるのだ」
ジャン「へえ、中々面白そうだな」
コニー「おいジャン!オレの戦闘力いくつだ?ちょっと見てくれよ!」
ジャン「おう、別に良いぞ。・・・っと、こう使うのか?」
ジャン「おっ、数字が表示された。ええと・・・コニーは・・・」
コニー「おい、一体いくつだよ!」
ジャン「慌てるな!・・・ええと、81だな」 - 513 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 20:49:30.34 ID:Ich8tAmNo
- コニー「81?それって高いのか?」
ジャン「分からん。・・・ただ、マルコのやつは79で、ライナーが97なのを見ると、普通程度じゃないか?」
コニー「よっしゃ!マルコに勝ったぜ!!」
コニー「よし!ジャン、ちょっとそれ貸せ!お前の戦闘力を見てやるよ!」
ジャン「おう、頼むわ」
コニー「ええと・・・お前の戦闘力はっと・・・」
ジャン「・・・どうでもいいが、お前数字読めるのか?」
コニー「そこまで馬鹿じゃねえよ!馬鹿にすんな!!」
コニー「ええと・・・あっ」
ジャン「・・・どうした?何かあったか?」
コニー「・・・お前の戦闘力、63だってさ」 - 516 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 20:56:47.85 ID:Ich8tAmNo
- ジャン「63!?何でオレが63なんだよ!!」
コニー「オレが知るかよ!!お前が弱いだけだろ!!」
ジャン「何だとぉ!!」
ジャン(お、オレが・・・弱いだと!?い、いや、違う、こいつらが高いだけで、オレが特別低いというわけではないはず・・・!!)
サシャ「どうしたんですかジャン、そんなに騒いで・・・」
ジャン「おっ、サシャ良いところに!コニー、サシャの戦闘力はいくつだ!?」
コニー「・・・86だ」
ジャン「じゃ、じゃあ・・・あそこにいるアニは!?ベルトルトは!?」
コニー「アニは115でベルトルトは95だね」
ジャン「・・・じゃ、じゃあクリスタは?」
ジャン(あ、あの化け物二人は論外として、クリスタは安牌のはず・・・!!)
コニー「・・・467だってさ」
ジャン「」 - 518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/24(金) 21:00:56.35 ID:VgDOy9rso
- クリスタ強すぎワロタwwwwww
- 521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/24(金) 21:03:27.33 ID:83Bsb+aMO
- 個別指導が実を結んだか…
腹筋の状況がとても気になるな - 526 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 21:12:14.03 ID:Ich8tAmNo
- アルミン「」
ジャン「お、おうアルミン!お前の戦闘力っていくつだったよ?」
アルミン「ああ、全然だめだよ、たったの65だった」
ジャン「・・・ま、マジで?」
アルミン「そうだよ。もしかしたら訓練兵の中で僕が最弱なんじゃないかな・・・はぁ、一生懸命頑張ったのに」
エレン「大丈夫だって、アルミンは気の扱い方がめちゃくちゃ上手いじゃないか!」
ミカサ「そう。アルミンほど気を巧みに扱えるなら多少の気の大きさの差なんて問題にならない」
アルミン「あはは、ありがとう励ましてくれて」
ジャン「」
アルミン「ちなみにエレンの戦闘力が380でミカサが435だってさ。やっぱり別格だよね。それでジャンの戦闘力はいくつだったの?」
ジャン「う、うわあああああああああああ!!!!!」ダダダダッ
アルミン「じゃ、ジャン!?どうしたの!?ジャーーーン!!!?」 - 527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/24(金) 21:14:34.67 ID:jGrIVHGl0
- クリスタの方が強くなってるな
さすが重力修行 - 528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/24(金) 21:14:57.79 ID:oH3EsGnmO
- ミカサより戦闘力が上だと…
- 529 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 21:18:45.66 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「さあ!さっそく巨人どもをぶっ殺しにいくぞ!!」
ジャン「・・・」
ベジータ「む?どうしたジャン、元気がないじゃないか」
ジャン「オレが・・・オレが最弱・・・アルミンより弱い・・・クリスタより弱い・・・」ボソボソ
ベジータ「チッ、腑抜けやがって、おい!意識をはっきりさせろ!!おいジャン!!聞いているのか!!」
ライナー「・・・ベルトルト、教官の戦闘力はどうだ?」
ベルトルト「・・・!?」
ライナー「・・・おい?ベルトルト?」
ベルトルト「・・・聞いて驚かないでよ」
ライナー「お、おう・・・」
ベルトルト「・・・3000だ」
ライナー「さ・・・3000だと・・・!?」 - 532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/24(金) 21:22:16.17 ID:za5VgNP6o
- これで本来の戦闘力の1%にも満たないと知ったらどんな反応するのか
- 534 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 21:24:39.97 ID:Ich8tAmNo
- ベルトルト「僕が大型巨人になっても勝てるかどうか・・・」
ライナー「本当に化け物かよ・・・!!こんな人がいていいのか・・・!?」
ベルトルト「・・・でも、やらなくちゃ。たとえ勝てなくたって、僕たちはやらなくちゃならない」
ライナー「・・・分かってるよ」
ベルトルト「僕たちが巨人化すれば格段に戦闘力は上昇するはずだ・・・どの程度かは分からないけど、きっと戦闘力が3000以上にはなるはず・・・!」
ライナー「・・・チッ、そんな不確定要素に頼らなくちゃならないのかよ・・・」
アニ「・・・」 - 537 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 21:33:53.05 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「では、気を感じることが出来ん者はスカウターを使って巨人を発見するんだ!」
ベジータ「殺した巨人の戦闘力の合計が多いものほど成績がよくなるぞ!!」
ベジータ「制限時間は二時間!!成績トップにはこのベジータ様から特典を用意してあるぞ!!」
エレン「よっしゃ!頑張るぜ!!」
クリスタ「特典って何だろ?楽しみだな」
アルミン「最下位になるのは避けたいなぁ・・・」
ベジータ「それでは貴様ら!!オレについてこい!!」 ヒューン!
訓練兵「はいっ!!」 ビューン!
調査兵団E「・・・なあ、あそこ、人飛んでないか・・・?」
調査兵団F「気、気のせいだろ・・・?ほら、目の錯覚とか・・・」 - 538 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 21:41:44.70 ID:Ich8tAmNo
・ ・ ・
ジャン「うぉりゃあああああああああ!!!」ドギャァアアアア!!
巨人「」
ジャン「ふ、ふう・・・やっと一匹倒したぜ・・・」
ジャン「・・・で、でも、本当にオレが巨人を倒せるなんて・・・!」
ジャン「あの人、やっぱすげえ人だったんだな・・・」
ジャン「・・・どこか信じられなかったけど、もう少し信頼してもいいかもな」
エレン「ふっ!!」ギュオン!!
ドグシャァ!!!
ミカサ「はぁっ!!!」バァアアアン!!
ズドゥッ!!!
クリスタ「だあああああ!!!」ドギャァアアン!!
ガァァァァン!!
エレン「よっしゃ!!あれの戦闘力が32だから・・・えっと、これで・・・」
ミカサ「3543点目、ちなみに私は3839点」
クリスタ(3856点・・・!勝ってる・・・!!)- 547 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 21:50:47.34 ID:Ich8tAmNo
・ ・ ・
ベジータ「さて!順位を発表するぞ!!」
クリスタ「」ドキドキ…
エレン「結構いったと思うんだけどな・・・」
ジャン(125点か・・・次は倍以上取れるようにしてやるぜ・・・!!)
・ ・ ・
ベジータ「三位!エレン!」
エレン「チッ!!ミカサとクリスタには勝てなかったか!!」
ベジータ「だが徐々に差は詰まってきてるぞ、努力を続ければいずれ超えることもできるだろう」
ベジータ「二位!ミカサ!そして一位はクリスタだ!!」
ミカサ「・・・まさかクリスタに負けるなんて・・・」
クリスタ「やったぁ!!!」
ミカサ「私も修行が足りない。もっと頑張らないと・・・」
ミカサ(師匠とクリスタがやっているらしい深夜のトレーニングに、私も混ぜてもらおうか・・・)- 549 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 21:56:49.55 ID:Ich8tAmNo
- クリスタ「そ、それで師匠!特典って・・・」
ベジータ「おう、それか。よく頑張ったぞクリスタ!!貴様に素晴らしいものをプレゼントしてやろう!」
クリスタ(何だろう・・・楽しみだな)ドキドキ
ベジータ「それは・・・これだァ!!!」バァーン
ミカサ「・・・何、あれ」
エレン「・・・服?なのか?」
ジャン(・・・センス悪い!)
アルミン(これは正直ないよ・・・)
クリスタ「・・・し、師匠?これって・・・?」
ベジータ「戦闘服だ!!」 - 555 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 22:05:15.48 ID:Ich8tAmNo
- クリスタ「せ、戦闘服・・・?」
ベジータ「そうだ!ある程度の攻撃なら簡単に跳ね返せるぞ!!」
ベジータ「しかも軽い!そして全く動きを阻害しない!!素晴らしい戦闘服だぞ!!」
クリスタ「」
ベジータ「む?どうしたクリスタ、嬉しくないのか?」
クリスタ「・・・あ、あはは、う、嬉しい・・・なぁ?」
ベジータ「うむ、そうだろうそうだろう!それではさっそくそれを身に着けて修行を・・・」
クリスタ「それはやです。勘弁してください、本当にお願いします」 - 560 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 22:16:28.75 ID:Ich8tAmNo
・ ・ ・
ベジータ「それでは!104期訓練兵団の成績上位十名を発表する!!」
ベジータ「貴様らが調査兵団に入るのはもはや確定だとは思うが、一応所属部隊を選択する権利が与えられるらしいぞ!!」
ベジータ「憲兵団に入ろうなんて弱虫野郎がいたら後でお仕置きをしてやるから覚悟するんだな!!」
ベジータ「では一番!!ミカサ・アッカーマン!!」
ミカサ「はっ!!」
ベジータ「二番!クリスタ・レンズ!!」
クリスタ「むぅ・・・ミカサにはちょっと及ばなかったみたいだね・・・」
ミカサ「点数で少し高かっただけ、実力は、多分貴方の方が少し上」
エレン「クソッ!結局二人を追い抜けなかったか・・・!!」
ベジータ「三番!エレン・イェーガー!!」
エレン「はっ!」- 564 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 22:27:49.09 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「四番!アニ・レオンハート!!」
アニ「はっ!」
ベジータ「五番!ライナーブラウン!!」
ライナー「はっ!」
ベジータ「六番!ベルトルト・フーバー!!」
ベルトルト「はっ!」
ベジータ「ここの三人は接戦だった。最初はアニが頭一つ抜けていたが、他の二人が徐々に追い上げてきたな」
ベジータ「よく頑張ったぞ!!」
ベルトルト「あ、ありがとうございます・・・」
ライナー(・・・何か、素直に礼を言いづらいな・・・)
ベジータ「さて!七番はジャン・キルシュタインだ!!」
ジャン「・・・!!!!」
ベジータ「返事はどうしたジャン!!」
ジャン「や、やった!!!・・・じゃ、じゃなくて!!は、はっ!!!」
ベジータ「初めから本気で臨んでいれば先の三人は抜けていたぞ!!これからも今の調子で続けろよ!!」
ジャン「はっ!!!」 - 565 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 22:41:14.95 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「八番、サシャ・ブラウス!!」
サシャ「はっ!」
ベジータ「久しぶりに口に物を入れてないな、ようやく清貧に目覚めたか?」
サシャ「そのつもりはないんですけど、何だかお腹が膨れちゃってて・・・」
ベジータ(・・・ふむ、食べ物に仙豆を少し混ぜ合わせる作戦はどうやら成功したらしいな)
ベジータ(十日は腹が膨れたままというのは伊達じゃないぜ)
ベジータ(500個も持ってきてこんなことに使うのもどうかと思ったが・・・)
ベジータ(みなの被害を遺恨なく無くすにはこれが一番良いだろう)
ベジータ「九番、コニー・スプリンガー!」
コニー「はっ!」
ベジータ「十番、マルコ・ボッド!!」
マルコ「はっ!」
ベジータ「貴様ら、よく頑張ったぞ!!」
ベジータ「・・・さて、最後に貴様らに言うことがある」 - 566 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 22:46:29.45 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「これで、オレが貴様らの修行を見てやるのはこれが最後というわけだ」
訓練兵たち「・・・」
ベジータ「・・・随分と長く貴様らといたものだ。色々なことがあった」
ベジータ「貴様らにとって、オレがどういう教官だったかは分からん」
ベジータ「だが、オレは貴様らに教えられる限りのことを教えたつもりだ」
ベジータ「生き残るための術を、貴様らに叩き込んだはずだ」
ベジータ「生き残れよ」
ベジータ「修行の辛さでも良い、オレに対する怒りでも良い」
ベジータ「どんなものでも、それが体を動かす一滴の燃料になるなら、それは無駄じゃなかったってことだ」
ベジータ「貴様らは何一つ、無駄なものなど積み上げてはいない」
ベジータ「オレが保証する」
ベジータ「・・・頑張れよ、貴様ら」
ベジータ(・・・オレが、いなくなってもな)ボソッ - 570 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 22:55:44.34 ID:Ich8tAmNo
・ ・ ・
ベジータ「・・・」
ベジータ(ブルマ・・・トランクス・・・)
ベジータ(もう、何年も見ていないぜ・・・)
ベジータ(・・・一度、顔を見ておきたいな)
ベジータ(さすがに、ずっとここにいるわけにもいかんしな)
ベジータ(・・・もう、そろそろ戻るべきか)
クリスタ「師匠ー!!」
ベジータ「む?どうした、クリスタ」- 571 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:00:13.74 ID:Ich8tAmNo
- クリスタ「師匠への感謝のパーティーをみんなで開こうってことになったの!」
ベジータ「な、何だと!?」
クリスタ「私たちがこんな風に立派になれたのは師匠のおかげだから・・・来てくれるよね?」
ベジータ「勿論だ!!」
クリスタ「良かった!」
クリスタ「あの、それで、師匠・・・」
ベジータ「む?」
クリスタ「・・・その」
クリスタ「・・・訓練兵じゃなくなっても・・・ずっと修行をつけてくれるよね?」 - 579 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:07:04.44 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「・・・」
クリスタ「・・・」
ベジータ「・・・すまんが、それは無理だ」
クリスタ「ど、どうして?」
ベジータ「もうオレは元の世界に戻らねばならん」
ベジータ「さすがに、ここへは長居をしすぎたからな・・・」
クリスタ「・・・それで、帰らなきゃダメなんだ」
ベジータ「・・・ああ、まあな」
クリスタ「・・・残念だなぁ」
ベジータ「何がだ?」
クリスタ「だって、多分もう師匠とあえなくなるんでしょ?師匠の元の世界のことはよく分からないけど・・・」
クリスタ「きっと、ここで別れたら、もう二度と会えないんだろうぁって・・・そう思うんだ」 - 580 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:17:31.18 ID:Ich8tAmNo
- ベジータ「・・・例え」
クリスタ「・・・え?」
ベジータ「例え、二度と会えなくなろうと、オレが教えたことは生きるだろう」
クリスタ「・・・」
ベジータ「貴様の技は全てオレが叩き込んだことだ」
ベジータ「その拳の振り方ひとつ、蹴り方ひとつまで、オレが教えたことだ」
ベジータ「重力室では欠かさずに特訓を続けたな、調子に乗って100倍の重力まで上げて死にかけたことだってあった」
ベジータ「貴様の中で、そういうオレの姿は生きたままだろう」
クリスタ「・・・」
ベジータ「人と人は別れるものだ。だが、意識の中で人は生きる」
ベジータ「自分の意識の中で生きているなら、別にどうということはないだろう」
ベジータ「・・・オレは、常にお前と共にいるということだ」
クリスタ「・・・師匠も、私のこと、覚えたままでいてくれる?」
ベジータ「勿論だ。忘れるものか」
ベジータ「104期訓練兵団、全員のことを刻み付けたまま帰っていくさ」 - 585 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:24:25.84 ID:Ich8tAmNo
クリスタ「・・・師匠」
エレン「おーい!!師匠ーーー!!!」
ベジータ「む?エレンか」
エレン「遅いぜ!もうみんな集まってるんだからさ!主賓がいないとどうしようもないだろ!!」
ミカサ「その通り、みんな待ちくたびれている」
ベジータ「おお、すまんな、今から行くとするか」
エレン「・・・なあ、師匠」
ベジータ「む?」
エレン「オレがここまで強くなったのもさ、母さんが助かったのも・・・その、全部全部師匠のおかげだよ」
エレン「・・・その、ありがとう・・・な」
ミカサ「私からもお礼を言わせてほしい、本当にありがとう」
ベジータ「・・・ふんっ!」
ベジータ「待たせているのだろう!早くいくぞ!!」
- 590 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:33:15.80 ID:Ich8tAmNo
・ ・ ・
ライナー「・・・なあ、本当にやるのか?」
ベルトルト「やるしかないだろう。教官が食糧を取りにこの城壁を離れている今しかチャンスがないんだ」
ライナー「そうだけどよ・・・」
アニ「・・・」
ライナー「アニ、お前はどう思う?」
アニ「さあね、あんたたちで勝手にやればいいさ」
ベルトルト「・・・どういうことだよ」
アニ「あたしは一抜けた。勝てない勝負に身を投じるほど阿呆じゃないからね」
ベルトルト「何だと!?」
アニ「・・・あんたたちも生き残りたいなら止めとくのが吉だと思うけどね」
アニ「ま、自殺に付き合うほどあたしも暇じゃないってことさ」
アニ「あんたたちのことは言わないから安心するんだね、あたしは中立だよ」- 592 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:40:33.07 ID:Ich8tAmNo
- ライナー「アニ!おい待て!待てったら!!」
ベルトルト「いい、放っておくんだ、ライナー」
ライナー「だがな・・・!」
ベルトルト「僕たち二人だけでもやるしかないんだ」
ベルトルト「幸いにも、僕たちはあの訓練のおかげで戦闘力が格段に上がっている」
ベルトルト「教官を除けば・・・いや、教官にだって勝てるかもしれないほどに!!」
ライナー「・・・」
ベルトルト「始めるよ、ライナー」
ライナー「・・・ああ、始めよう。俺たちはその為に来たんだ」
アニ(・・・あいつら、気が読めないから分からないんだろうな・・・教官が、実力のほんの1%だって表に出してないことを) - 594 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:46:29.56 ID:Ich8tAmNo
ビジャアアアアアアアアン!!!
エレン・ミカサ・クリスタ・アルミン・ジャン・コニー・サシャ「!?」
超大型巨人「・・・」ヒュー
ジャン「超大型巨人が飛んでいる・・・だと・・・!?」
コニー「ば、馬鹿な!!巨人に飛行能力はないはず!!」
サシャ「あ、慌てないでください!!私たちは強くなった!巨人なんかよりはるかに!!」
サシャ「超大型巨人だって例外ではないはずです!!コニー!!超大型巨人の戦闘力は!?」
コニー「・・・4000以上だ・・・!!!!」
ジャン「・・・!!!!?」
エレン「・・・よう、久しぶりだな・・・!!」- 597 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:51:49.24 ID:Ich8tAmNo
- 超大型巨人「・・・」スッ
ミカサ「な、何をしようと・・・」
超大型巨人「・・・」バッ!!
ズドォオオオーーーーーン!!!
超大型巨人が気弾を放った!!!
ミカサ・エレン「!?」
ミカサ「ビックバンアタック!!!!」
エレン「ギャリック砲ーーー!!!!!」
ミカサとエレンの攻撃と超大型巨人の攻撃がぶつかり、相殺しあった
エレン「いきなり壁を壊しにきやがった・・・!!!」
ミカサ「あ、あの程度でよかった、もっと強い攻撃ならば跳ね返せなかった・・・!!」 - 601 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/24(金) 23:55:43.96 ID:Ich8tAmNo
- 超大型巨人「・・・」カパッ
エレン「・・・!?」
超大型巨人「・・・」ギュォオオオオン
超大型巨人の口に気が集中している!
エレン「あ・・・あんなの、跳ね返せねえぞ・・・!」
ミカサ「さっきの攻撃で気を随分と使ってしまったのに・・・!!」
コニー「え、エレン、ミカサ!何とかしてくれよ!!」
エレン「何とかしたいのはやまやまだけどよ・・・!」
超大型巨人「・・・」バァアアアアアアアアアアアアア!!!
ジャン「お、終わった・・・」
クリスタ「ファイナルフラーーーーーーッシュ!!!!!!」ズドォオオオオオオオ!!!! - 645 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 22:10:31.16 ID:Yooi4/MTo
ガガガガガガガガガガガガガ…・!!!!
クリスタ「ぐ、ぐぐぐぐぐ・・・!!!」
超大型巨人「・・・がぁぁぁッ!!!!」ドドジュッ!!!
クリスタ「だぁああああああああああ!!!!!」ズドォオオオン!!!
クリスタのファイナルフラッシュは超大型巨人のエネルギ―波を相殺しきれず
相殺しきれなかったエネルギー波が壁を襲う!
ドガアアアアアアン!!
エレン「か、壁が・・・!?」
クリスタ「何て威力・・・ごめん、威力を殺しきれなかった・・・」
ミカサ「貴方に無理なら師匠以外には無理、謝罪の前に次の攻撃に備えて」
ジャン「で、でも壁が崩れたぞ・・・!巨人どもが攻めてくる!!みんなが犠牲になるぞ!!!」
コニー「まともに受けてたら街が半壊してた!壁だけで済んでよかったと考えるしかないだろ!!」
エレン「ちくしょう!一体どうすれば・・・!!!」- 647 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 22:19:23.68 ID:Yooi4/MTo
- ミカサ「・・・エレン」
エレン「あぁ?なんだよミカサ!!」
ミカサ「ここは私とクリスタに任せて、エレンたちは雑魚の巨人どもの駆除を頼む」
エレン「なっ・・・!?」
アルミン「そ、そんなの無茶だ!!二人だけで超大型巨人に挑むなんて!!」
ミカサ「どの道あの巨人と何とか渡り合えるのは私とクリスタだけ、他はいても邪魔なだけ」
エレン「それならオレだって・・・!オレだって、お前らと戦闘力の差はたいしてないぞ!!」
ミカサ「・・・エレンには、鎧の巨人の警戒をしてほしい」
エレン「・・・!」
ミカサ「あの時も超大型巨人と鎧の巨人は同時に出現した。今回もそうかもしれない」
ミカサ「そうなったとき、何とかできるのはエレンだけ。だから、ここは私たちに任せてエレンたちは下をお願い」
エレン「・・・・・・・」
エレン「死ぬなよ、ミカサ」
ミカサ「貴方こそ」 - 649 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 22:28:11.83 ID:Yooi4/MTo
- ジャン「絶対に生きて帰ってこいよ!!死んだらただじゃおかないからな!!」ビューーン!!
アルミン「どうか無事で・・・!!」ビューーン!!
ミカサ「・・・覚悟は大丈夫?クリスタ」
クリスタ「うん」
ミカサ「ならいい。・・・あの超大型巨人に見せてやろう」
クリスタ「うん・・・」
超大型巨人「」ゴゴゴゴゴゴゴ…
クリスタ「私たち人間の、底力というものを・・・!!!」
ミカサ・クリスタ「はあああああああああ・・・!!!!」ドドドドドドド…
ミカサ・クリスタ「だぁあああああああああ!!!」ビューーーーン!!!!
ミカサとクリスタは一気に飛び出し、同時に超大型巨人に蹴りを喰らわせた!!
超大型巨人「ガァァァァ!?」
超大型巨人が一気に500mほど吹っ飛んだ!! - 651 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 22:34:54.42 ID:Yooi4/MTo
- ミカサ「これ以上貴方を壁に近づけるわけにはいかない・・・!!」ドドドドド
クリスタ「もう少し離れたところで、私たちと遊んでもらうよ・・・!!」ゴゴゴゴゴ
超大型巨人「グガアアアアア!!!」
超大型巨人(・・・やっぱり、この状況じゃ元の姿に戻るわけにはいかない・・・!!)
超大型巨人(この二人を、倒さなきゃいけないんだ・・・!!!!)
超大型巨人「ガァッ!!!」ブォン!!
超大型巨人が大きく腕を振り回す!!
ミカサ「」ヒュン!!
クリスタ「」ヒュヒュン!!
クリスタ「当たらないよ、そんな攻撃!!」
ミカサ「戦闘力がいくら高かろうと、当たらないなら問題はない!!」
- 653 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 22:43:22.95 ID:Yooi4/MTo
- 超大型巨人(チッ、ちょこまかと・・・!!!)
超大型巨人「ウガァッ!!!」ブオン!!!
ミカサ「だぁっ!!」ドグァッ!!
クリスタ「はぁっ!!」ドグァッ!!
超大型巨人の攻撃をかわし、二人はまた超大型巨人に蹴りを喰らわす。
また大きく超大型巨人が吹っ飛んだ!
ミカサ「よし・・・!ここまでくれば周囲に被害もない・・・!」
クリスタ「一気に攻撃を重ねないと・・・!!」
ミカサ「はぁーーー!!!」
クリスタ「はぁああああ!!!」
ミカサ・クリスタ「だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!
無数の気弾が超大型巨人を襲う!!!
土煙が巻き上がり、それが超大型巨人の姿を包み隠した。
ミカサ「やった・・・!?」 - 655 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 22:50:17.18 ID:Yooi4/MTo
クリスタ「あれだけの攻撃を受ければ、さすがの超大型巨人だって・・・!!」
しかし、土煙が晴れたとき、そこには相変わらず超大型巨人がダメージを負った様子もなく存在していた・・・
ミカサ「何、ですって・・・!!」
クリスタ「嘘・・・!!」
超大型巨人(ふ、ふんっ!煙を巻き上げるだけか、驚かせやがって!)
超大型巨人(アレがミカサとクリスタの一番の技なら、僕を倒せる術はもうなくなったわけだ)
超大型巨人(でも、僕の攻撃も殆ど当たる様子もないし・・・)
超大型巨人(時間をかければ教官が帰ってくるかもしれない、どうすれば・・・)
超大型巨人(・・・そうだ)
- 657 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 22:55:30.20 ID:Yooi4/MTo
- 超大型巨人「」スッ
クリスタ「巨人、一体何を・・・?」
ミカサ「・・・!まさか・・・!」
超大型巨人「」グォォォォォォォォ……
クリスタ「・・・!なんて気の大きさ・・・でも、避ければどうということも・・・」
クリスタ「・・・!!!」
超大型巨人(・・・さて、君たちは壁を後ろにして、果たして避けることが出来るかな?)
超大型巨人(避けられないだろう。この攻撃は、絶対当たるということだ)
超大型巨人(さぁ!こいつでチェックメイトだ!!!)
クリスタ「何て卑怯な・・・!!」
ミカサ(・・・エレン・・・!!) - 658 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 23:03:28.65 ID:Yooi4/MTo
・ ・ ・
ジャン「はぁっ!!」バァン!!
サシャ「うりゃっ!!」グォオオ!!
巨人「」・・・バタン
コニー「ここからは一人たりとも巨人どもを通させねえぞ!!」
マルコ「ああ、その通りだ!!」
アルミン「僕たち!調査兵団がいるかぎり!!!」
エレン「一切合財!!てめえらの思い通りになんてさせるものか!!!」
調査兵団G「・・・一体どっちが化け物だか分からんな」
調査兵団H「だが少なくとも、あいつらはオレらの味方だ!俺たちは民衆の避難を完了させるぞ!!」- 659 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 23:12:51.84 ID:Yooi4/MTo
- ライナー(・・・やはり、少し壁が崩れた程度では巨人の侵攻を受け付けないか)
ライナー(そりゃそうだ、こいつらにはその程度の力はあるだろう)
ライナー(このまま放置してりゃ、巨人たちをぶっ倒して、城壁の崩れた部分を岩か何かでふさぐことだってできるだろう)
ライナー(・・・ベルトルトが向こうで手こずっている以上、オレが出るしかないわけだ)
ライナー(・・・覚悟を決めろよライナー、お前は戦士だ)
ライナー(任務に私情は挟まない・・・!そして、任務は確実に遂行してみせる・・・!)
ライナー(例え、あいつらと敵対することになろうともな!!!)
エレン「・・・!!な、何だこの戦闘力は・・・!!」
コニー「戦闘力1000・・・1200・・・1400・・・、戦闘力1400だと!?巨人の戦闘力は多くても50程度のはず・・・!!」
エレン「・・・鎧の巨人、か・・・!!」
鎧の巨人「・・・」 - 662 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 23:21:03.53 ID:Yooi4/MTo
- エレン「・・・お前ら、あいつはオレに任せろ」
ジャン「何言ってやがる!!お前の戦闘力は460程度だろうが!!」
コニー「エレン一人で勝てるわけがないだろ!?」
エレン「お前らが加わったところで大した戦力にはならねえよ」
エレン「かえって気を使っちまって思いっきり戦えやしねえ」
エレン「お前らはただ邪魔なんだよ!!」
サシャ「エレン、そんな言い方・・・!!!」
ジャン「サシャ、止めろ」
サシャ「でも・・・!!」
ジャン「・・・言っても無駄だ。それより俺たちは巨人たちから民衆たちを守る方が良い」
ジャン「エレンや、ミカサやクリスタたちを信じてな」
サシャ「・・・!!」
ジャン「・・・大丈夫、あいつらは絶対に勝つ。勝って、帰ってくるさ」
エレン「・・・ごめん、ジャン」
ジャン「・・・必ず生きて帰ってこいよ、てめえをぶっ倒すのがオレの目標なんだからな!!」
エレン「おう!任せておけ!!!」 - 664 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 23:26:10.51 ID:Yooi4/MTo
鎧の巨人「・・・」
エレン「・・・かかってこい巨人野郎!!てめえはオレがぶっ倒してやる!!!」
鎧の巨人「」ブォォッ!!!
エレン「!?」
ドガァアアアアアアン!!!!!
エレン「ぐぁっ!?!」ズッドォォォォォン!!!
鎧の巨人がもの凄いスピードでエレンに突っ込んでくる!!
かわしきれず、エレンは吹っ飛ばされた!!
エレン「ぐ・・・!な、何てスピードだ・・・!!」
鎧の巨人「・・・」
エレン「あんなデカい体をしていながら、まるで鈍くねえ・・・!いや、オレよりも確実に速い・・・!!」
エレン「だからって、負けられるかよぉ!!!」ドォオオ!!!- 666 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 23:35:19.74 ID:Yooi4/MTo
- エレン「ギャリック砲ーーーー!!!!」ドォォォォ!!
鎧の巨人「・・・」 バンッ!!!
ジュドォォォォォォン…
エレン「ぎゃ、ギャリック砲を、片手で払いのけやがった・・・!?」
鎧の巨人「・・・」ヒュン!
エレン「!!」
鎧の巨人「」ズオッ!!!
エレン「あああああああああ!!!!」ヒュン!!!
ズドォォォォォォォン!!!!
エレン「ぐあ・・・・ぁ・・・・」
鎧の巨人(・・・呆気ないな、あれほど恐ろしかったエレンも、変身すればこの程度か) - 669 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 23:42:45.02 ID:Yooi4/MTo
- エレン「・・・ぁ・・・ぁ・・・」
鎧の巨人(・・・さぁ、とどめをさすか)
・ ・ ・
コニー「・・・!!」
ジャン「・・・な、何だこの戦闘力は・・・!?」
コニー「エレンの方だ!!さらに大きな戦闘力が二つ!!」
ジャン「新手の巨人か・・・クソッ!!ただでさえ手が足りねえってのに・・・!!」
コニー「エレン・・・生きていてくれよ・・・!!」
・ ・ ・
鎧の巨人「・・・アニ、どういうつもりだ」
女型の巨人「・・・」
ユミル巨人化「・・・」
- 671 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/25(土) 23:52:43.31 ID:Yooi4/MTo
- 女型の巨人「・・・見て分からないのかい?」
鎧の巨人「分からんな。・・・とりあえず、オレの邪魔をしようとしてるようには見えるが」
女型の巨人「分かってるじゃないか。つまり、そういうことだよ」
ユミル巨人化(クソッ、適当にやり過ごそうかと思ったてたのによ・・・)
ユミル巨人化(手伝わないならクリスタに正体バラすとか脅しやがって・・・面倒だなぁ、全くよ)
女型の巨人(教官に隠された力云々について聞かれた時の反応からしてまさかとは思っていたけど案の定だったとはね)
女型の巨人「・・・エレンには格闘訓練での恩があるからね」
女型の巨人「恩人を見殺しにするのは、さすがに寝覚めが悪い」
鎧の巨人「・・・二体で囲めば、オレを倒せると思っているのか?」
女型の巨人「多分ね、そう思っているよ」
鎧の巨人「・・・そうか、では思い出させてやる」
鎧の巨人「巨人同士での戦闘は、お前よりオレの方がはるかに上だったことをな!!!」
- 677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 00:00:13.08 ID:T7TVIKd5o
- こんな戦闘してたら王子が気の変化感じて飛んできそうだけどな
王子にとって200も4000もにたようなもんだから気がつかないのかな? - 678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 00:02:13.71 ID:rzH/I91PO
- もう王子は帰っている可能性
- 685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 01:43:26.70 ID:rzH/I91PO
- このピンチベジータ抜きで乗り越えられるのか?
- 692 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/26(日) 11:33:46.50 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
ベジータ「・・・チッ、ベルトルトやライナーたちはやはり力を隠してやがったか」
ベジータ「しかし、まさかあいつらが裏切り者だとは思わなかったぜ・・・」
ベジータ「このベジータ様がこの世から巨人どもを消し去ってやるぜ!!」
ベジータ「そう言って、巨人どもをぶっ殺してやるのは簡単だが、それではオレがいなくなった後のこの世界が心配だ・・・」
ベジータ「何とかこいつら自身の手で解決してほしいのだが・・・」
ベジータ「!!」
ベジータ「アニとユミルの気がどんどん小さくなっていやがる・・・!」
ベジータ「・・・クソッ!エレンの野郎は何をやってやがる!!あいつが本気を出せばライナー如き簡単にぶっ倒せるだろう!!」
ベジータ「しかし、戦闘力が一気に十倍以上に跳ね上がるとは・・・まるで大猿化みたいだぜ」
ベジータ「・・・ベルトルトとライナーを鍛えた、オレにも少しは責任があるということか・・・」
ベジータ「・・・」- 695 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/26(日) 11:43:05.37 ID:o7eq5itmo
ベジータ「頑張れ、104期訓練兵団・・・!貴様らの力は、こんなもんじゃないはずだ・・・!!」
.- 696 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/26(日) 11:49:19.85 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン(・・・し、しょう・・・・・・・?)
女型の巨人「クソッ・・・か、勝てない・・・!」
ユミル巨人化「何だよこの強さ・・・もう反則級だろ・・・」
女型の巨人(・・・こうなったら・・・!!)
鎧の巨人「オレのうなじを狙うか?」
女型の巨人「!?」
鎧の巨人「お前の考えそうなことだ。止めておけ、そこはオレの体の中で一番の硬度を誇る部分だ」
鎧の巨人「アニ、お前程度のパワーじゃ、オレを壊せない」
女型の巨人「・・・やってみなきゃ、分かんないだろッ!!!」ドシュッ!!!
鎧の巨人「いや、分かるね!!!」ドグシュッ!!
ドガァアアアアアア!!!
エレン(誰か・・・戦ってるのか・・・?)
エレン(誰かが・・・巨人と戦っている・・・)
エレン(オレは何をしている・・・?)
エレン(何で、オレは指一本動かせない・・・?何でオレは戦いもしないんだ・・・?)- 697 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/26(日) 11:58:11.59 ID:o7eq5itmo
- エレン(闘え・・・!!)
エレン(手が動かない・・・?それがどうした・・・!)
エレン(闘え・・・!!)
エレン(脚が動かない・・・?そういうこともあるだろうが・・・!!)
エレン(闘え・・・!!!)
エレン(オレは何のためにあの地獄の修行をしたんだ・・・!!)
エレン(闘え・・・!!!!)
エレン(巨人を・・・あいつらを殺すためだろうが!!!!)
エレン(闘え・・・!!!!!!)
エレン(こんなところで寝てる場合じゃねえんだよ・・・!!!)
エレン(闘え・・・!!!!!!!)
エレン(・・・そうだ!!闘うんだ・・・!!腕が、足が動かなくても這ってゆくんだ・・・!!)
エレン(死ぬまで闘う・・・!死なぬために闘う・・・!)
エレン(巨人を殺すために・・・大切な人を守るために、闘え!!!!!!)
エレン「うおあああああああああああああああああああ!!!!!!!」 - 699 : ◆M4ay13U.3s :2013/05/26(日) 12:05:12.28 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
超大型巨人(さぁ!壁どころかそこの壁の中の人類を全て消滅させてあまりあるパワーが溜まっているぞ!!)
超大型巨人(どうするミカサ!!どうするクリスタ!!僕から人類を守ってみせろよ!!!)
ミカサ「・・・クリスタ、あれをやろう」
クリスタ「・・・うん、私もそれを思ってた」
ミカサ「・・・正直、これはエレンとやりたかった」
クリスタ「仕方ないよ、エレンは気のコントロールが下手だし」
ミカサ「私がエレンに合わせればすむはなし」
クリスタ「いや、それでも、男の子と女の子とでやるにはちょっと問題があると思うんだ・・・」
ミカサ「私は全く問題ない」
クリスタ「ミカサが問題なくても・・・というか、エレンに嫌がられてたでしょ?」
ミカサ「アレは照れ隠し」
クリスタ「・・・うん、もうそれでいいや」- 702 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:18:47.35 ID:o7eq5itmo
- クリスタ「まぁ、とりあえず今は私とで我慢してよ」
ミカサ「・・・仕方ない」
超大型巨人(・・・な、何をしようというんだ・・・!?)
クリスタ・ミカサ「ヒュー」トテトテ
クリスタ・ミカサ「ジョン!!」バッ!
クリスタ・ミカサ「ハッ!!」シュイーン!!
バァーーーーーーーン!!!
超大型巨人(・・・が、合体・・・した・・・!?)
ミカスタ「クリスタとミカサが合体してミカスタってところかな」 - 703 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:24:07.31 ID:o7eq5itmo
- 超大型巨人(・・・!!・・・それがぁ・・・!!)
超大型巨人(どうしたああああああああああああ!!!!)ドガァアアアアアアア!!!
超大型巨人(合体した程度で、この攻撃を防げるかーーー!!!)
ミカスタ「ふんっ・・・」
ミカスタ「はぁっ!!!!!」バァッ!!!
ブシャアアアーン!!!!
ミカスタ「今、何かした?」
超大型巨人(・・・き、気合・・・気合だけでかき消しただと・・・!?)
ミカスタ「あれが最強の攻撃だというなら期待外れ」 - 707 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:43:47.55 ID:o7eq5itmo
- ミカスタ「残念ながら合体できていれる時間はたったの三十分」
ミカスタ「だけど、貴方を殺すための時間としては十分すぎるほどある・・・!!」
超大型巨人(嘘だ・・・嘘だァ!!!!!)
超大型巨人「ウガァアアア!!!!」ドガガガガガガガガ!!!!
ミカスタ「連続攻撃か、そんなに壁を壊したいらしい」
ミカスタ「でも、その程度なら・・・」
ミカスタ「だおらぁっ!!!!!」ゴォッ!!!
ミカスタ「おおおおおおおおお!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
超大型巨人(あ、アガガガガガ……)
超大型巨人(だ、駄目だ・・・勝てない・・・勝てるわけがない・・・)
超大型巨人「う、うああああああああああ!!!!」ヒューン!!
超大型巨人(に、逃げるんだァ、勝てるわけがない・・・!!!)
超大型巨人「うおおおおおおおお!!!」ヒューン!!!
超大型巨人「!?」ビタッ!!
ミカスタ「これはこれは懐かしいお顔で」 - 709 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:51:53.59 ID:o7eq5itmo
- 超大型巨人「・・・ァ・・・ァ・・・・・・・」
ミカスタ「エレンのことも心配だし、もう、終わらせるよ」
超大型巨人(ち、畜生・・・!!)
超大型巨人「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!」
ミカスタ「ビックバンフラッシュ!!!!!!」
ズォォォォォ……ン・・・ン
ミカスタ「・・・終わった、か」
ミカスタ「・・・さて、壁の方に向かわなくちゃ」 - 712 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 12:59:02.66 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン巨人化「・・・・・・」
女型の巨人「・・・え、レン?」
ユミル巨人化「そ、そういえばこいつも教官に呼ばれてたな・・・」
エレン巨人化「・・・随分と背が伸びちまったな」
女型の巨人(・・・!意識がある!?)
エレン巨人化「なんとなく分かるよ・・・そっちの女型の巨人とハゲの巨人に助けられてたんだろう?」
エレン巨人化「何で巨人に助けられたかは分からねえけど・・・まあいいや」
エレン巨人化「鎧の巨人をぶっ潰せる力を手に入れたんだからな・・・!!!!」
鎧の巨人「・・・!!!」
鎧の巨人(な、何て威圧感だ・・・!い、一体どれほどの戦闘力があるのか・・・!!)- 713 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:05:05.60 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
コニー「・・・!!せ、戦闘力5000・・・超大型巨人よりも高い戦闘力のやつが、突然現れた・・・!?」
ジャン「また新しいやつが出たのか・・・」
サシャ「超大型巨人も、戦闘力8000ほどのやつに消し飛ばされたみたいですし・・・」
アルミン「もう一体何がなんだか・・・」
ジャン「ああもう!!とにかく俺たちは巨人を狩り続けるしかないんだ!!」
ジャン「俺たちにできるのは、これと、あいつらを信じぬくことだけだろうが!!!」
アルミン「・・・うん!そうだね!」
コニー「絶対あいつらなら大丈夫さ・・・!」
サシャ「私たちは、私たちにできることをしましょう!!」- 714 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:12:32.55 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
エレン巨人化「・・・」ヒュン!
鎧の巨人(い、いきなり目の前に!?)
ユミル巨人化(ま、全く動きが見えなかった・・・!)
鎧の巨人「う、うおああああああ!!!!」ドガドガドガドガドガ!!!!
エレン巨人化「もっと本気でやってくれよ・・・」
エレン巨人化「オレに出させてくれよ、本気をさ」
鎧の巨人(・・・れ、レベルが違う・・・!!!)
エレン巨人化「・・・うぉりゃあっ!!!」ブォン!!!
鎧の巨人(お、オレを上にぶん投げて・・・!!!)
鎧の巨人(そ、そうか・・・!思いっきり攻撃するために・・・!!!)
エレン巨人化「・・・じゃあな!」
エレン巨人化「ギャリック砲ーーーーーーーー!!!!」- 715 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:17:05.46 ID:o7eq5itmo
- 鎧の巨人(・・・や、やっぱり・・・)
グォォォォォォォォォ
鎧の巨人(か・・・敵わなかった・・・か)
バァァァァアァ・・・ン
エレン巨人化「・・・終わった」
女型の巨人「・・・」
ユミル巨人化「・・・」
エレン巨人化「・・・あんたらとはやらねえよ」
エレン巨人化「何だか、あんたらは他の巨人とは何か違う感じがするんだ」
エレン巨人化「・・・人を殺さないって約束するなら、どこへでも行ってくれ」 - 716 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:28:44.10 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
その後、鎧の巨人と超大型巨人を失った巨人たちはエレンたちにより
駆逐され、壁の修繕も行われた
そこらへんに転がっている適当な岩を押し込むだけの簡単なお仕事だった
エレン(・・・それから、師匠は帰ってこなかった)
エレン(元の世界に帰ったのか、それとも・・・)
エレン(オレにはよく分からないけど、あの師匠のことだ、どこかで元気にやっているに違いない)
エレン(師匠とは、もう二度と会えなくなるのかもしれない・・・でも)
エレン(オレたちが元気にやっていれば、いつかきっと師匠に会える)
エレン(そんな気がするんだ・・・)
ミカサ「・・・エレン!」
エレン「どうした?ミカサ」
ミカサ「壁の細かい修繕をしなくてはならない。それに、行方不明者の捜索も・・・」
エレン「・・・ああ、そうか、分かったよ今から行く」
エレン(・・・調査兵団の被害はごく少なかった。ジャンたちの尽力によって)
エレン(だけど、ライナーとベルトルトの姿はどこにもなかった・・・)
エレン(・・・一体、どこに行ったんだろう)- 717 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:35:28.29 ID:o7eq5itmo
・ ・ ・
ベジータ「・・・」
ライナー「・・・何で」
ベルトルト「・・・何で僕たちを助けたんだ!?」
ベジータ「・・・教え子を助けるのに、理由が必要か?」
ライナー「・・・!!」
ベルトルト「・・・!!」
ライナー「で、でも、俺たちは裏切って・・・!!」
ベジータ「ああ、そうだ、だがそれがどうした?」
ベジータ「オレがやったことに比べちゃ、貴様らのやったことなんて裏切りごっこみたいなもんだぜ」- 719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 13:36:06.40 ID:MZtIRXZWo
- ベジータさんまじイケメン
- 722 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:44:24.63 ID:o7eq5itmo
- ベルトルト「・・・でも、僕たちは・・・」
ベジータ「オレは、貴様らにそんな顔をさせる為に修行をつけてやったわけじゃないぞ」
ベジータ「裏切りが、貴様らのやりたかったことか?」
ライナー「・・・」
ベジータ「違うだろう?初めは知らんが、少なくとも今は違うはずだ」
ベジータ「あいつらと一緒のにいたとき、貴様らの顔は楽しそうだったからな」
ベルトルト「・・・」
ベジータ「・・・貴様らの力は、貴様らのやりたいことをするためにあるはずだ」
ベジータ「・・・オレが鍛えてやった力を、裏切りや不本意なつまらんことに使ってくれるなよ」
ライナー「・・・教官」
- 723 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:51:06.69 ID:o7eq5itmo
- ベジータ「そこらへんのことを、よく考えておくんだな」
ベルトルト・ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・教官」
ベジータ「何だ?」
ベルトルト「僕たち・・・戻ってもいいのかな?」
ベジータ「オレだってのうのうと生きていられるんだ。貴様らが戻ってはいかんという法もないだろう」
ライナー「・・・少し、考えてみるよ」
ベジータ「・・・そうだ、貴様らに言伝を頼むのを一つ忘れていた」
ベルトルト「・・・言伝?」
ベジータ「ああ、もうオレは元の世界に帰らねばならん。なので、貴様らに言伝を頼むことにしたのだ」 - 724 : ◆M4ay13U.3s:2013/05/26(日) 13:55:56.35 ID:o7eq5itmo
- ライナー「・・・分かったよ」
ライナー「絶対に伝える・・・教官には恩があるしな」
ベルトルト「僕もだ・・・絶対に伝える」
ベジータ「・・・ふんっ」
ベジータ「そうか、ではこう伝えてくれ・・・」
ベジータ「頑張れ、貴様らがナンバーワンだ、とな」
完 - 727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 13:57:55.79 ID:1na1zGP30
- 乙
ここできるとは…
後日は想像しろということか - 728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 14:06:33.30 ID:VIRrb4JAO
- >>1、お前もナンバーワンだ
大層乙でした - 737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 14:27:07.56 ID:MCiceIFAO
- もっと続けてほしかった…
- 元スレ:ベジータ「このベジータ様がこの世から巨人どもを消し去ってやるぜ!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368972337/
結構まえの作品なんですね