1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 17:59:15 ID:PjxeUkc2I
ライナー「見てみろよ、あれ」

エレン「ああ、また教官にバレないようにうまいことサボってるな」

ライナー「そうじゃねえ」

エレン「?」

ライナー「気にならねえか?あいつサボって一体何してんだってよ」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:01:31 ID:PjxeUkc2I
エレン「何って……昼寝でもしてんだろ」

ライナー「いいや、違う」

エレン「……?」

ライナー「ここ最近のソワソワした感じ……」

ライナー「ありゃ間違いねえ、男だ」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:05:50 ID:PjxeUkc2I
エレン「は、はぁ!?アニに男!?」

ライナー「ああ」

エレン「あり得ないって!あんな無愛想なのに!」

ライナー「だが一応年頃の女だ。恋の一つや二つするさ」

エレン「い、いや、でもよ……」

ライナー「まあ、何にせよちょうどいい。確かめてみるか」

エレン「え……」

ライナー「アニの後を尾けてみようぜ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:11:34 ID:PjxeUkc2I
アニ「……」

ライナー「(かなり歩くな)」

エレン「(お、おい!さすがにこれ以上は……)」

アニ「……」

ライナー「(む、とまったぞ)」

エレン「(……?)」

アニ「……」キョロキョロ

ライナー「(周りを伺ってるぞ!ここか!)」

エレン「(でも男なんてどこにも……)」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:15:46 ID:PjxeUkc2I
ヒョイ


ライナー「(!?)」

エレン「(え……)」


アニ「よしよし」

アニ「いい子にしてたか?」


ライナー「(ア、アレは……)」

エレン「(うさぎ!?)」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:22:16 ID:PjxeUkc2I
クゥゥ…

アニ「お、そうか。お腹が空いたか」

アニ「安心しろ。昼食の残りを持ってきた」


ムシャムシャ


アニ「いっぱいお食べ」

アニ「ふふ……」


ライナー「( ……ア、アニが!!)」

エレン「(笑っ……た!?)」


アニ「うふふ……」


エレン・ライナー「(に、似合わねえ……)」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:25:31 ID:PjxeUkc2I
アニ「!」


ヒュン!


ライナー「おわっ!?」

エレン「ひっ!」

アニ「…………そこで何をしてる」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:31:08 ID:PjxeUkc2I
エレン「あ、危ねえだろ!訓練用の短刀投げんなよ!」

アニ「質問に答えろ。そこで何してる」

エレン「……っっ」

ライナー「それはこっちのセリフだ……お前こそ何やってる」

ライナー「今は軍隊格闘術の時間だぞ」

アニ「前にも言っただろう。あんなの意味はない」

エレン「……」

アニ「……」

アニ「……まさかお前ら」

アニ「さっきの見てたのか?」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:35:54 ID:PjxeUkc2I
アニ「……もし口外したら」

アニ「殺す」

エレン「!?」

エレン「(い、一気に殺気が……)」

ライナー「おいおい、自分の立場分かってるんだろうな」

ライナー「訓練をサボった挙句に、動物の世話……」

ライナー「見つかったら、減点どころじゃ済まねえぞ?」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:37:59 ID:PjxeUkc2I
アニ「……分かった。言い方を変えよう」

ライナー「?」

アニ「もし口外したら」

アニ「クリスタの似顔絵を描いてることをバラす」

ライナー「!!?」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:38:44 ID:zO4JGtTW0
特に理由のない趣味バレがライナーを襲う…!
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:43:38 ID:PjxeUkc2I
夕食


アニ「……」ギロッ

ライナー「……」 ビクッ

エレン「(ライナーのやつ……完全に立場逆転してるじゃねえか)」

アニ「……」

ライナー「……」

エレン「(嫁の尻に敷かれるタイプだな、ありゃ)」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:47:57 ID:PjxeUkc2I
クリスタ「アニ、どこか行くの?」

アニ「ちょっと散歩してくる」

クリスタ「ダ、ダメだよ。教官に見つかったら……」

アニ「すぐ戻る」

エレン「……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:51:25 ID:PjxeUkc2I
アニ「……」

アニ「……」

アニ「……」キョロキョロ


ヒョイ


アニ「よしよし」

アニ「晩飯だぞ」


ムシャムシャ


アニ「ふふ……」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 18:56:08 ID:PjxeUkc2I
エレン「そんなに可愛いのか?」

アニ「!!」


ヒュン!


エレン「お、おい!今度はフォークかよ!」

アニ「……」

アニ「……何の用だ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:02:43 ID:PjxeUkc2I
エレン「(……う、うぅ)」

エレン「(やっぱり怖ええ……)」

アニ「昼にも言ったが」

アニ「口外したら殺す」

エレン「だ、だからそんなつもりないって!」

エレン「俺はただ……ちょっと意外だっただけだ!」

アニ「意外?」

エレン「そ、その……お前もあんな顔するんだなってさ!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:06:40 ID:PjxeUkc2I
アニ「……」

アニ「……フン」

エレン「……?」


キュゥゥゥゥ…


アニ「……」

エレン「……ケガしてるのか?そいつ」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:13:36 ID:PjxeUkc2I
アニ「……」

アニ「……5日前の昼」

エレン「……?」

アニ「いつものように軍隊格闘術の訓練をサボって」

アニ「適当にぶらついていた」

エレン「……」

アニ「そうしたら見つけたんだ」

アニ「こいつより一回り小さいウサギが」

アニ「キツネに喰われそうになっていたのを」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:17:10 ID:PjxeUkc2I
エレン「……?」

アニ「別に珍しいことじゃない」

アニ「力のない者は喰われ、強いやつが生き残る」

アニ「当然の摂理だ」

エレン「……」

アニ「それを見た私も、別に何とも思わなかった」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:21:46 ID:PjxeUkc2I
アニ「でもそのとき……」

アニ「もう一匹のウサギが、キツネに飛びかかった」

エレン「え……」

アニ「喰われそうになってたウサギはもう死んでた」

アニ「キツネとの体格差もかなりある」

エレン「……」

アニ「それなのに向かっていったんだ」

アニ「よせばいいものを」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:25:37 ID:PjxeUkc2I
アニ「案の定返り討ちになっても」

アニ「ウサギは抵抗し続けた」

アニ「虫の息になるまで」

エレン「……」

アニ「……そして気がついたら」

アニ「キツネは死んで、腕の中にこいつがいたのさ」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:31:49 ID:PjxeUkc2I
エレン「……!」

アニ「フン……全くおかしな話だろう」

アニ「この私が、こんな弱者を助けるなんて」

エレン「……」

アニ「……でもなぜか」

アニ「なぜかこいつを見ていると」

アニ「……」

アニ「放っておく気になれないんだ」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:38:26 ID:PjxeUkc2I
エレン「……なるほど、よくわかった」

アニ「?」

エレン「でもよ、やっぱり良くねえな」

エレン「こんなことして、タダで済むと思ってるのか?」

アニ「……」

エレン「黙っといてやってもいいけど」

エレン「タダで黙ってるのもな~」

アニ「……貴様」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:42:27 ID:PjxeUkc2I
エレン「だから条件がある」

アニ「貴様……やはり……!」

エレン「俺にも手伝わせろ」

アニ「…………は?」

エレン「お前、こいつのエサのために毎食少し抜いてるだろ」

エレン「そんなんじゃ身体もたねえぞ」

アニ「……」

エレン「だからよ、次からは」

エレン「俺の持ってけ」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:43:16 ID:hazdhAXR0
やだこのエレンさん素敵…!
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:45:21 ID:PjxeUkc2I
アニ「……どういうつもりだ」

エレン「どういうつもりも何も、これは取引条件だぜ」

エレン「言うとおりにしなかったらバラすからな」

アニ「……」

アニ「……勝手にしろ」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:51:35 ID:PjxeUkc2I
3日後


アニ「……」ギロッ

ライナー「……」 ビクッ

アニ「おい」

ライナー「……な、なんだよ」

アニ「そのパン半分よこしな」

ライナー「はぁ!?お前何サシャみたいなこと……」

アニ「……」 チラッ

クリスタ「?」

ライナー「……わ、わかったよ」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 19:56:32 ID:PjxeUkc2I
エレン「……」ムシャムシャ


バン!


アニ「はい」

エレン「?」

アニ「あんたにあげる」

エレン「は?お前……」

アニ「で、あんたのを貰う」

アニ「これで文句ないでしょ」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:00:18 ID:PjxeUkc2I
アルミン「ど、どうしたんだろ?」

アルミン「最近のアニ、やっぱりおかしいよね?」

エレン「……」


クリスタ「ま、また散歩?」

アニ「ああ」

アニ「いつも通り上手く誤魔化しといて」

クリスタ「別にいいけど……」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:04:42 ID:PjxeUkc2I
ガチャッ


教官「失礼するぞ」

アニ「!!」

エレン「!?」

アルミン「きょ、教官!?」

教官「全員その場に座れ」

教官「お前たちに聞きたいことがある」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:11:12 ID:PjxeUkc2I
ライナー「……」

クリスタ「……」

教官「つい先ほど、この周囲を見回っていたら」

教官「……これを見つけた」


プゥ!プゥプゥ!


アニ「!!」

エレン「なっ……」

教官「さて、誰か説明してもらおうか」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:18:01 ID:PjxeUkc2I
アルミン「(ウ、ウサギ!?)」

クリスタ「(誰かが黙って!?)」

ジャン「(ったく、誰だよ……いい迷惑だぜ)」

サシャ「(美味しそおおおおおおおおおおお!!)」


ライナー「……」チラッ

ライナー「(おいエレン、あれって……)」

エレン「(まずい……とうとう見つかった!)」

アニ「……!!」

教官「説明しろ!!誰だ!!」

エレン「(くそっ、こうなったらもう……!)」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:25:46 ID:PjxeUkc2I
ミカサ「私です」




ライナー「なっ……」

アニ「!?」

エレン「え……」

教官「アッカーマン……どういうことか説明しろ」

ミカサ「1週間ほど前、訓練に向かう途中で見つけました」

ミカサ「逃げられない程度にケガを負わせ」

ミカサ「いざという時に食べるつもりでした」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:31:00 ID:PjxeUkc2I
アルミン「ミ、ミカサ!?」

サシャ「ちょっとミカサ!私に黙ってずるいですよ!」

教官「アッカーマン……これがどういうことか分かってるんだろうな」

ミカサ「申し訳ありません。しかし食欲には勝てませんでした」

エレン「お、おい!お前……」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:39:43 ID:PjxeUkc2I
教官「……もういい、わかった」

教官「このウサギは食肉にする」

アニ「……!!」

教官「アッカーマンはあとでこいつを持って来い」

教官「……いろいろと話がある」

ミカサ「はっ!」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:45:29 ID:PjxeUkc2I
ミカサ「……」

ミカサ「……」


プゥ!プゥプゥ!


ミカサ「……」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:47:00 ID:PjxeUkc2I
アニ「待って!」


ミカサ「……」

アニ「あんた……一体どういう……」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:51:00 ID:PjxeUkc2I
ヒョイ


ミカサ「はい」

アニ「えっ……」

ミカサ「大分治ってる。もう自力で走れると思う」

アニ「あ、あんた……」

ミカサ「私もこっそり手当してた。だから、共犯」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:53:17 ID:PjxeUkc2I
アニ「……!」

アニ「……なんで」

ミカサ「アニの気持ち、少しわかるから」

アニ「……!」

ミカサ「私も同じだった」

ミカサ「この子を見てると、放っておけなくなる」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 20:57:10 ID:PjxeUkc2I
アニ「……」

ミカサ「でも、もうダメだよ」

アニ「……わかってるよ。教官に見つかったんだ」

アニ「こいつは食肉に……」

ミカサ「今すぐ捨ててきて」

アニ「えっ……?」

ミカサ「もうこれ以上は飼えない。だから別れて」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 21:02:36 ID:PjxeUkc2I
アニ「そ、そんなことしたらあんたが……!」

ミカサ「教官には逃げられたって言っておく」

アニ「そんなの減点じゃ済まないよ!」

ミカサ「大丈夫、私は日頃の行いがいいし」

ミカサ「成績も上位だから、あっちもそう簡単には手放さない」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 21:06:09 ID:PjxeUkc2I
アニ「……っ」

アニ「私に貸しを作るつもり!?だとしたら……」

ミカサ「違う」

ミカサ「私はただ、私のやりたいようにやってるだけ」

アニ「……!」

ミカサ「さあ、早く」

ミカサ「私は教官のところに行ってくるから」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 21:08:49 ID:PjxeUkc2I
アニ「……」


プゥ!プゥ!


アニ「……あんた」

アニ「足治ってるなら、さっさと逃げればいいのに」


プゥ!プゥ!


アニ「……」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 21:11:37 ID:PjxeUkc2I
アニ「……ああ、そっか」

アニ「わかった気がするよ」

アニ「あんたを放っておけなかった理由」


プゥ……?


アニ「ごめんね」

アニ「もう一緒には居られない」

アニ「早くどっか行って、いい人見つけな」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 21:15:51 ID:PjxeUkc2I
アニ「さあ、走りな」

アニ「広い世界に帰るんだ」


プゥ!

タッタッタッタッ……










アニ「じゃあね、エレン」

アニ「どうか元気で」


おわり
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 21:41:08 ID:upRhS2RX0
このミカサはかわいい
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10 22:08:51 ID:UuNy+qQN0
乙です

 
 

お勧めのSS:
アニ「私だっておしゃれしたい」

アニ「にゃーにゃーにゃー」アルミン「……」

アニ×エレン ~私の宝物~

アニ「もしさ、もしもの話だよ」ライナー「おう」


 

 

元スレ:ライナー「アニの様子がおかしい」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1368176355/