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382 :今日はみさきちパートなので地の文入れさせて下さい [saga]:2011/06/21(火) 01:24:26.27 ID:Jgj+mcSKo

 

―――

 

 

静寂と薬品の匂いに包まれた空間の中で、病人着を着せられた食蜂操祈は目を覚ました。

窓の外から差し込む色は既に暗色。

日はとうに落ち、頭上を照らす薄暗い電灯の明かりさえ眩しく思える。

 

 

食蜂「ん……うん……」

 

 

うめき声をあげながら体を起こす。

その動きに素早く反応したのは、傍らにいた二人の人物。

 

 

上条「操祈っ! 大丈夫か!」

 

禁書「大丈夫なのかな!?」

 

 

上条とインデックスが、食蜂が寝かされていた真っ白いベッドに縋るように飛びついてくる。

 

 

食蜂「上条……さん……つっ!」

 

 

彼の名を確認するように呼んだ瞬間、頭部がズキリと痛みを訴える。

そっと触れたその場所、金色の髪の向こう側には、額から後頭部をグルリと一蹴するように包帯が巻かれていた。

 


  

384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:26:48.19 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂「ここは……?」

 

 

意識ははっきりとしてきたが、再確認するように上条に問いかける。

心配げに顔を覗き込んでいた上条が、一瞬躊躇う様子を見せて応答した。

 

 

上条「病院だよ。お前が公園でインデックスと一緒にいたら、突然全身から血を吹きだして倒れたんだ」

 

食蜂「病院……あ、そうか…」

 

食蜂(確か私は、彼女の頭の中を覗こうとして……)

 

 

簡単な作業のはずだった。

いつも通り、脳内を解析し覗き見る。

そこにある情報を根こそぎ暴けばあとはお好みでいかようにも操作、改竄が出来る。

おまけにそれを相手に気づかれることも無い。

 

だが

 

食蜂が覗き見た彼女の脳内。

そこに貯えられていた知識の量はあまりにも膨大で、その海の底深さにまずは溺れそうになった。

続いてやってきたのは、自分でも制御しがたい程の知識欲。

彼女の中へ、もっと奥へ。その知識を手中に収めなければならない。

そう掻き立てられる魔性が、彼女の最奥から感じられた。

そして、彼女が手招きする常人ならざる知識の海の奥深く、そこにあった一つの扉の向こう側。

厳重と言えば厳重、しかし覗き見ようと思えば容易なその場所に触れた瞬間。

聞こえたのは無機質な声だった。

 

 

―――迎撃します

 

 

 

385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:28:52.23 ID:Jgj+mcSKo

 

そこから先は記憶に無い。

気付けば身体から吹き出る血液の河の中に倒れていた。

その先に何があったのかも食蜂には分からない。

本のようなものだった気もするし、幾何学模様と数式の羅列だったような覚えもある。

 

 

食蜂(なるほどぉ、文字通り『迎撃』されたという訳ねぇ)

 

 

だが食蜂には分かっていた。

それは、きっと触れてはいけないもの。

精神系能力者が自らの心を守る術を身に着けるように、彼女もまた心になんらかの防壁を持っていた。

そこにまんまと引っかかったのだ。

 

 

禁書「みさきはどうして私の頭の中を覗こうとしたのかな……?

    もし魔道書を見ていたら、みさきは多分二度と目を覚まさなかったんだよ」

 

 

そして責めるような、だがどこか申し訳なさそうな視線でインデックスが問いかけてきた。

その言葉に上条も驚きを見せる。

 

 

食蜂(魔道書……?)

 

上条「えっ……操祈お前……それ本当なのか?」

 

禁書「うん。みさきが私の頭の中を覗こうとしたから、『書庫』の防御術式が勝手に働いたんだと思う」

 

上条「何でそんなこと……」

 

 

386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:31:30.95 ID:Jgj+mcSKo

 

眉間に皺を寄せる上条。

妙な疑いを持たれるのは避けたかった。

だが、食蜂は彼らが思うよりも自分は冷静である確信があった。

既に状況の理解は終了し、痛む体の傷は学園都市の治療法を以てすれば命を危険に晒す程のものでないのは自分の事なので分かる。

だから食蜂は、ただいつものように、彼らを欺く。

 

 

食蜂「……ほんの……出来心だったの……」 

 

 

十八番とも言える涙声。

自分は出るところに出れば女優にだってなれると冗談抜きでそう自負している。

案の定、ぐじゅぐじゅと鼻を鳴らして唇を噛みしめた自分の姿を見た二人は狼狽え始めていた。

 

 

禁書「みさき……」

 

食蜂「私ぃ……インデックスちゃんに嫌われてると思ってたから、早く仲良くなりたくて……

    インデックスちゃんのこと、もっと知りたくてぇ……それでぇ……グスッ……」

 

 

もう後一押し。

彼らの心の動きなど手に取るように分かる。

これ以上は責められない。そう思わせれば良いだけのことなのだから。

いかにインデックスが心の中に化け物を飼い、上条が心の中を隠そうとも、彼らが心を持つ生き物である限り、『心理掌握』の前にその心は惑うのみ。

 

 

上条「そうだったのか……」

 

禁書「そ、それなら直接言ってくれればいいんだよ! どうしてそんな……」

 

食蜂「私ぃ……口下手だから……ごめんねぇ……グスンッ」 

 

禁書「わ、分かったんだよ。もういいから……泣かないでみさき」

 

 

387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:34:15.66 ID:Jgj+mcSKo

 

上条が落ちればインデックスも容易かった。

例え腹の底からの信頼を得られずとも、この場で怪我人を責められる程彼女は冷酷な人間ではないのは既に分かっている。

まして、自分が何を目的として禁書目録の脳内へ侵入したのかなど、心を読めない彼らに知る由も無いのだから。

 

 

食蜂「でもぉ……」

 

上条「だ、だな。二人が仲良くなれるならそれでいいよ」

 

 

駄目押しの一言。上条がそう返してくるのは分かっていた。

彼が自らの言葉で場を収めることにより、この話はそこで終わる他無くなる。

 

 

食蜂「ありがとぉ……上条さん」

 

 

思い通りに動いてくれた彼の心に褒美とばかりに、食蜂は上条の手を取り実り豊かな胸に押し付けてやる。

ふわりと沈みこむその感触に、上条は照れくさそうに髪をかいて笑った。

自分でも今気づいたことだが、食蜂は下着を身に着けていなかった、恐らく血で汚れてしまったのだろう。

少しサービスし過ぎたかとすぐさま彼の手を引き離した。

 

 

上条「あ、ああ……はは」

 

禁書「とうまのエッチ……」

 

 

かくして病室には急ごしらえの平穏が訪れる。

全ては食蜂の望むままに場が動いた結果だった。

 

 

388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:36:19.78 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂(……とりあえずこれでいいわねぇ。

    まだインデックスちゃんは私のこと完全に信用はしてないみたいだけどあまり関わらない方が良さそう。

    大体魔道書だか何だか知らないけどぉ……私の改竄力が通じないならもはや用は無いわぁ。

    何が『書庫』よ馬鹿馬鹿しいわねぇ……)

 

 

そして本来ならば、ここで自らが血の海に沈んだ原因を模索し、何故と考えを巡らせるのが常人の精神構造だ。

だが、食蜂はあえてそれをしない。

彼女の超能力者としての勘が告げている。

『あの場所』に踏み込むのは危険だと。

人の心はとても不可解で、学園都市の科学技術を以てしても全てを解明できていない。

それは精神系能力者の頂点である食蜂が他の誰よりも分かっている。

だからそれ以上踏み込まない。

その必要性すらない。

ましてや上条の時とは違い今回は実害を受けているのだ。迂闊に手を出していい相手では無いのは明白だった。

 

 

上条「どうした? 操祈?」

 

 

訝しむ上条が話かけてきたので、そちらに視線をやった瞬間食蜂の身体に激痛が走った。

皮膚を突き破るようにして吹き出た血の傷痕が、まだ塞がっていないのだ。

 

 

食蜂「うぐっ……!」

 

上条「大丈夫か!? どっか痛むのか!?」

 

食蜂(全身痛いわぁ……でも、この状況を利用しない手は無いわよねぇ……転んでもただでは起き上がらないわよ……クスクス)

 

 

389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:38:32.98 ID:Jgj+mcSKo

 

慌てて声をかける上条。

彼は本気で自分を心配してくれているらしい。

実に扱いやすい相手だと食蜂は思った。

 

 

食蜂「う、うん……身体が痛くてぇ……」

 

 

正真正銘の傷である。そこに関しては全く演技ではない。

 

 

上条「そりゃそうだよな……出血の割には傷は深くないみたいだけど、どうしよう。何か薬もらってこようか?」

 

 

自分よりも辛そうな表情をする上条が何故か少しだけ印象に残った。

 

 

食蜂「上条さんにぃ……看て欲しいな、私の傷……」 

 

 

だからこれはサービスのつもりでもあった。

心底自分を信頼し、心配してくれる彼への褒美。

チラリと病人着胸元を引っ張り、隔たる下着すらないふっくら膨らんだ胸元を見せてやる。

 

 

上条「ッッッ!!!」

 

 

とても分かりやすい反応で、上条は恥ずかしそうに視線を逸らした。

 

 

禁書「ちょ、ちょっととうま。みさきは女の子なんだよ。それなら私が……」

 

食蜂「インデックスちゃんには見せられないわぁ。傷だらけでグロテスクになってると思うから……

    上条さぁん、悪くなってないか、看てもらってもいい?」

 

 

390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:43:02.55 ID:Jgj+mcSKo

 

媚びるような甘ったるい声に狼狽える上条のその仕草を少しだけ可愛く思う食蜂。

すかさず入ったインデックスの横槍を難なくあしらい、今度は彼の瞳に訴えかけるようにねだるような目つきでおねだりをする。

かつて心の観察のために弄んだ数十人の男達の六割程度が、この辺りで食蜂の頼みを断れなかった。

上条は少し持っている方だが、陥落も時間の問題だと食蜂は踏んでいる。

 

 

上条「え、で、でも……あっ! じ、じゃあ先生か看護士さん今呼んでくるから!」

 

食蜂「上条さんに……見て欲しいのぉ……私の身体……」 

 

 

インデックスが見ているためか、上条は少しだけ慌てて病室を出て行こうとする。

食蜂は彼の手を引き寄せるように抱き締め、ムニュリと押し付けるようにもう一度胸を寄せた。

ここでいつもなら、馬鹿みたいな表情をして彼は顔を赤くする。

それで自分の言うことにはもう逆らわない。

そのはずだった。

 

 

上条「……なあ操祈、大丈夫か?」

 

 

しかし、返ってきた彼の声色は、いつもとどこか違う。

照れも恥じらいもどこにもない。

ただただ真剣そのものだった。

 

 

食蜂「だからぁ……それを上条さんに……」

 

 

 

 

 

上条「震えてるぞ、手」

 

 

 

 

 

食蜂の声を遮り告げた彼の言葉は、とても信じがたいもので

 

 

 

 

 

食蜂「え……?」 

 

 

 

 

 

言われ見やった彼の腕を抱く自らの両手は、カタカタと不気味な程に震えていた。

 

 

 

393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:46:13.98 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂(や、やだ……何? 何でぇ……?)

 

 

じわりと。

心の奥底から何かが湧き上がってくる。

暗く深い色の感情の奔流。

蓋をしていた容器の底から絶えず溢れた水によってとうとう決壊してしまうように。

食蜂自身にも理解出来ない感情がその大きな輝く瞳から溢れだした。

 

 

上条「怖かったな、もう大丈夫だからな……」

 

食蜂「こ、怖い……?」 

 

 

驚くほどに、呟いた自分の声は震えていた。

上条に頭を撫でられ、サラリと零れる金色の髪の流動が心を揺らす。

そして脳内に投影されていくのは、赤い、とてつもなく赤い色。

皮膚を突き破る痛み。

その感触。

鼓膜を突き破りそうなほどの己の絶叫。

目が覚めて、綺麗さっぱり心の中にある箱へと押し込めた、そんな感情。

 

 

食蜂「や、やぁねぇ上条さんたらぁ……怖いだなんて……」

 

 

認めるものか。

食蜂は思う。

 

 

上条「操祈……お前、また泣いてるぞ……」

 

食蜂「……へ?」 

 

 394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:47:52.12 ID:Jgj+mcSKo

 

しかし、上条の告げた事実は残酷だった。

瞳から零れ落ちる涙。抑えきれぬ腕の震え。

それは紛れも無く、インデックスによって与えられた恐怖に他ならない。

 

 

禁書「みさき……ごめんね……ごめんね」

 

 

すがりつくように、インデックスが謝罪を述べる。

食蜂はそれを受け取らない。

受け取れば、認めてしまうことになるから。

 

 

食蜂「や、やだ。何でかしら。アハっ、違うわよぉ。これは怖いとかそんなんじゃなくてぇ」

 

食蜂(何……何これ……? 泣く? 震える? 私がぁ?

    ありえない……ありえないわぁ) 

 

 

自分の心が、人間の心を総べる能力者の心が、恐怖という感情で塗りつぶされることを、

認めてしまうことになるからだ。

 

 

上条「いいから。分かってるから……あんな目にあうのは誰だって怖いよ」

 

 

諭すように、慰めてくれる上条。

その言葉に、食蜂は安堵している自分がいることにさらに苛立った。

 

 

食蜂(分かってる? 分かってるって何ぃ? 貴方に私の何が分かるのぉ?

    私の心なんて読めないくせに……私がどれだけの打算と計算で貴方に近づいているのかなんて知りもしないくせに……)

 

 

395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:51:38.68 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂にしては珍しい憤りだった。

自分のことを何一つ理解していないはずの他人が、分かったようなことを口にする。

それは本来鼻で笑い飛ばすような些末で陳腐な出来事。

なのに食蜂がそこに怒りを感じたのは、自分もまた、彼の心に何があるのか見えていないから。

互いが互いに分かり合えていないのに、何もかも見透かしたように理解を示す愚かさと厚かましさが腹立たしい。

なのに抱き締める彼の腕を振りほどく気になれない自分が、この腕を離した時に晒される抜き身の恐怖が、苛立たしい。

 

 

上条「……インデックス、悪いけど先生呼んできてくれないか? 操祈が目を覚ましたからさ」

 

禁書「う、うん……」

 

 

インデックスと自分、果たしてどちらに気を遣ったのか、上条がそう促すと、彼女はチラリと食蜂を一瞥して病室を出て行った。

 

 

上条「操祈……」

 

 

すぐさま名前を呼んで強く抱きしめてくる。

盛大な感情の吐露や号泣でも求めているのだろうか。

そんな三流芝居を自分に演じろとでも言うのか。

やはり彼は何も理解していない。

食蜂操祈が演じる魔性に誘惑されただけの哀れな一人の男。

なのに、その一切の迷いの無い信頼が、食蜂には今まで操作し支配してきた人間には無いものであるように思えた。

 

 

食蜂「……か、上条さん。勘違いしてるわぁ。私が、恐怖なんてものに心を支配されるなんてありえないの。

    わ、私は……学園都市最高の精神系能力者よぉ。この私が、自分の心に敗北するなんてそんなの……」

 

 

だから、食蜂は彼の期待に応えて、少しだけその胸のうちを吐き出してみることにした。

別に彼に特別な意識を向けたわけじゃない。これも一つの実験だ。

自分が繰り出した本音に、彼がどう対応し、状況をいかに変化させるのかを知りたくなった。

他人の心の動きの観察は、『心理掌握』の力をより確実なものへと昇華させるから。

そう、自分に言い聞かせた。

時折見失うこの心の在り処を確かめるように。

 

 

397 :途中で送信してしまった! [saga]:2011/06/21(火) 01:53:49.69 ID:Jgj+mcSKo

 

上条「操祈、たまには素直になったっていいだろ。誰も責めやしない。

    それに、言ったろ? 俺の右手はあらゆる異能を打ち消す力を持ってるって」

 

 

上条が力強い言葉を食蜂に向けてくる。

その言葉の先、彼の心から出でるものに興味が湧いた。

 

 

食蜂「だ、だから……?」

 

 

そして告げられた言葉。

 

 

 

 

上条「お前は今、ただの女の子なんだよ。学園都市最高の精神系能力者なんかじゃない。

    俺の彼女だ」

 

 

食蜂「――――――ッ」

 

 

 

 

そこに彼の心の中身を覗き見た気がした。

 

 

上条「だからそんな無理せず……」

 

食蜂「…………グスッ」

 

 

 

その続きなんていらない。

彼の心がどのようなものかを知るにはそれで十分だった。

『心理掌握』には、それで充分だった。

 

 

398 :途中で送信してしまった! [saga]:2011/06/21(火) 01:56:13.37 ID:Jgj+mcSKo

 

上条「あれ? 操祈?」

 

 

鼻をすすった食蜂は、彼に顔を見られないよう首元に埋めて囁くように言う。

 

 

食蜂「グスッ……上条さぁん、もうちょっと強く、ぎゅってしてぇ……」

 

上条「ああ……」

 

 

甘えねだるような言葉に応え、強く抱きしめてくる。

傷が痛むが、今はさほど気にならなかった。

 

 

食蜂「あのねぇ、上条さん」

 

 

そして、内緒の話をするように、食蜂はポツリと呟く。

 

 

上条「ああ……」

 

食蜂「『心理掌握』は……何度でも言うわぁ、学園都市最高の精神系能力者なの。

    何があったって、自分の心にだけは負けられないのよ……」 

 

 

食蜂操祈、『心理掌握』。

誰よりも人の心の動きを理解し、操る者。

食蜂にも譲れないものがある。

学園都市最高峰の学校、常盤台中学の女王。

その最大派閥の頂点。

あらゆる人心を掌握し、改竄し、操作する、レベル5の第五位。

それら全ては、後から着いてきたものだ。

彼女は、学園都市で最も心を制御できる超能力者としての矜持があった。

それは、自らの心もまた例外ではない。

そしてそれこそが、彼女を彼女たらしめている『自分だけの現実』だった。

だから自分自身が、この心に敗北するわけにはいかない。

恐怖すらも、苦痛すらも制御して、意図せぬ動きをする自らの心まで『掌握』する。

その本質は己を律するという、彼女の言動からは一見程遠いものであり、だがそれだけが彼女の守るべき唯一のプライドだった。

 

 

399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:58:37.61 ID:Jgj+mcSKo

 

上条「ああ……」

 

 

分かっているのかいないのか、頷く上条に食蜂は独り言のように言葉を続ける。

 

 

食蜂「だからこれはぁ……恐怖なんかじゃなくて、他人の心の障壁の向こう側へ行けなかった自分への怒り。

    分かったわねぇ……?」 

 

 

もう一度鼻を啜って、確認を取る。

調教の基本は飴と鞭。

今日は少々飴を与えすぎかと食蜂は思ったが、彼の右手が触れているうちは、自分は『心理掌握』では無いらしい。

だから

 

 

上条「……分かってるよ」

 

 

食蜂は初めて、他人の前で感情の任せるがままに行動した。

 

 

食蜂「ふぇぇぇぇええ……」 

 

上条「よしよし……」

 

 

声を上げて泣く。

頭を撫でてくれる彼の腕の力強さが、少しだけ心地よく思えた。

 

 

食蜂(不覚だわぁ……私が、この人なんかに涙を見せるなんてぇ……。

    けどぉ、せっかくだからこれも利用するわぁ……じゃないと、私が心を曝け出してしまった価値がなくなるものぉ……)

 

 

忌々しい。

『心理掌握』たる自分が、よもや他人に心を曝け出すとは。

食蜂は自分の心を覗き見た彼を絶対に服従させてやるのだと心に誓った。

 

 

400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 01:59:43.55 ID:Jgj+mcSKo

 

冥土帰し「んっんんっ! 」 ゴホッゴホッ!

 

 

と、そこで咳払いの声。

病室の入り口に立っているのはインデックスが連れてきた医者だった。どこかカエルに似ている。

 

 

上条「あ」

 

食蜂「きゃぁっ!」

 

 

思わず声をあげて上条を突き放す食蜂。

 

 

上条「きゃぁ?」

 

食蜂「あ……」

 

食蜂(きゃぁって何よぉ……きっとまだ動転してるのねぇ。

    私の心もリモコンで操れたらいいのに……)

 

 

自分でも驚くような声だった。

一体何がそうさせたのか、食蜂自身にもよく分からない。

 

 

食蜂「……ドキドキって……馬鹿じゃなぁい」 

 

 

そう自分に悪態をつき、乱れた胸元を直し髪を手櫛で整える。

 

 

401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:00:29.76 ID:Jgj+mcSKo

 

上条「何ぶつくさ言ってるんだ?」

 

食蜂「何でも無いわぁ、上条さんに少し感心しただけよぉ」

 

上条「?」

 

冥土帰し「病室では自重してもらいたいが、その調子なら大丈夫そうだね? 一晩休んだら退院しても構わないが、どうするね?」

 

 

医者の問いかけに、食蜂はいつも通りの人を惑わす笑顔を浮かべて、少しだけ困ったように眉尻を下げる。

 

 

食蜂「うーんでもぉ……」

 

上条「?」

 

冥土帰し「はぁ……やれやれ」

 

そうして告げた言葉に、医者は呆れ返ったようにため息をういて首を横に振った。

 

 

402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:02:23.33 ID:Jgj+mcSKo

―――

 

第七学区 住宅街     

 

 

スタスタスタ… スタスタスタ…。*゚+.*.。☆ ゚+..。*゚+☆

 

 

食蜂「~♪」

 

上条「いいのか? もう退院して」

 

食蜂「いいのよぉ。私がいないとあの子達心配しすぎて発狂しちゃうかもしれないから」

 

上条「発狂?」

 

上条(まあインデックスの話じゃ、全身の傷より魔術による昏睡とかの方が問題だって言ってたし、

    その点は俺がいれば心配は無いからいいか……)

 

食蜂「ううん、こっちの話ぃ」

 

食蜂(軽いパニックになって喧嘩でも起こされると面倒だしね……)

 

上条「ちゃんと病院通えよ」

 

食蜂「もちろん☆ 今も泣きそうなくらい痛いわぁ」

 

上条「それでも退院したいなんて、よっぽど寮に帰りたいんだな」

 

食蜂「んー……? あー……」

 

上条「あれ、違うのか?」

 

 

403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/21(火) 02:04:36.93 ID:Q2yR56aJP


これはかっこいい
KJさん

 

404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:05:40.08 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂「それよりもぉ、上条さんと二人きりになりたかったの☆」

 

上条「あっ……そ、そうか……」 ドキッ

 

食蜂「インデックスちゃんは一緒じゃなくてよかったのぉ?」

 

食蜂(まあ一緒に来させないんだけどねぇ)

 

上条「もう遅いし、タクシーで先に帰したよ」

 

食蜂「ふぅん……」

 

食蜂(ちょっとは気が利くようになったのねぇ……私にメロメロな証だけど、何か思ってたのと違うわぁ。

    もっとこう……盲目的と言うか、私以外何も見えないのを想像してたのにぃ……これじゃただのカップルじゃなぁい……) チェッ

 

上条「学舎の園からは一人で大丈夫だよな? 上条さんじゃ中入れないし」

 

食蜂「うーん……」

 

上条「今度は何だ?」

 

食蜂「来る?」

 

上条「は?」

 

食蜂「私のぉ……お・部・屋☆」 ツンッ

 

上条「……え? で、でも……」 ドキドキドキ…

 

上条(夜の薄明りの所為か普段の2割増しくらい可愛い……) ドキーンッ!

 

 

405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:08:09.13 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂「私くらいになるとぉ、ゲートは顔パスだからぁ……入ろうと思えば入れるわよぉ……?」

 

食蜂(なんて☆ ほんとはゲートの警備員さんも私の支配下なんだけど。じゃないとこんな時間に帰れないわぁ。

    でも能力使ってるって知られてあの右手で元に戻されても面倒だしぃ)

 

上条「お、おお……」 

 

上条(い、いよいよなのか……? いよいよその時が来たって言うんのか!?

    時刻は……夜12時。インデックスには近くのコンビニで買った飯を持たせてある。

    あいつは大体この時間には寝ちまうから、帰ったらどっちにしろ寝てるだろうし俺がいなくても問題ない……!

    しかも明日は土曜日、夜更かししても大丈夫! ってことは……) ホワワワワーン…

 

 

~~~~~

 

 

食蜂『上条さん……二人きりねぇ……』 ピトッ

 

上条『はっ、はいっ! そうっすね……!』

 

食蜂『寮監さんが見回りに来る前にぃ……済ませちゃいましょぉ……』 ウルウル…

 

上条『な、何をでしょうか……?』

 

食蜂『私ぃ……初めてなのぉ……優しくしてくれなきゃ、嫌だゾ☆』 ムギュッ

 

上条『み、操祈ぃ……! 本当にいいのか!?』 ガシッッ

 

食蜂『いいのぉ……! 上条さんじゃなきゃ嫌ぁっ……! 私のこと、「掌握」してぇ……』 

 

上条『ふぉぉおおお! 操祈ぃぃぃいいいいい!!!!!!』 ガバッ!

 

 

~~~~~

 

 

上条(って言う展開を期待してもいいんですかー!?)

 

 

406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2011/06/21(火) 02:09:00.61 ID:Evl+nIKpo

 

いいんですかー?

 

407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/06/21(火) 02:09:42.27 ID:n1Xwby6Zo

 

いいんだよー

 

408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:09:57.67 ID:Jgj+mcSKo

 

上条(いかんいかん! 操祈は怪我してるんだぞ……そんなこと……) ドキドキ…

 

食蜂「……上条さん次第かなぁ」 クスッ

 

上条「えっ、い、今……」

 

食蜂「顔がいやらしいんだモン。分かるよ。でもぉ……私も、期待しちゃおうかなぁ……」 ジッ

 

上条「み、操祈……」 ゴクリ…

 

食蜂「行こっ☆」 キュッ

 

上条「あ、ああ……」

 

食蜂(やっぱりちょろいわねぇ。私のお部屋なら邪魔も入らないしぃ、上条さんを夢中にしてあげられるわぁ。クスクス……) ドキドキ…

 

食蜂(……だからドキドキって……勝手に動かないでよねぇ、私の心臓)

 

上条(すまん土御門、青髪! 上条さんは一足先に抜け駆けさせてもらいますよ!) ドキドキ…

 

食蜂「……クスッ」

 

 

410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:12:37.86 ID:Jgj+mcSKo

――――

 

学舎の園 ゲート

 

 

スタスタスタ…

 

 

警備員「ん?」

 

食蜂「どうもぉ☆ ご苦労様でぇす」 ヒラヒラ

 

警備員「ああ……食蜂さん、おかえりなさい。

     随分と遅くまで……」

 

食蜂「ええ。まあいいじゃないですかぁ☆」

 

警備員「そうね。貴女なら問題ないでしょう。ちょっとお待ちなさい、そちらの男子学生は?」

 

上条「あ……い、いや俺は……」

 

食蜂「ここまで送ってくれたのぉ。私の顔に免じて、ねぇ?」

 

警備員「そうですか、お気をつけて」

 

食蜂「はぁい☆ 行きましょぉ、上条さん」 ギュッ

 

上条「ああ……す、すみません」

 

警備員「もう遅いから、静かにね」

 

 

411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:15:32.48 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂「クスクス……」

 

上条「いやー、まさか本当に入れるとはな……」

 

食蜂「私と一緒ならねぇ。常盤台の警備は機密区域並の厳重さよぉ、間違っても一人で来ないようにね。

    少年院送りにされたくないなら」

 

上条「お前らそんなすごいところに住んでるのか……」

 

食蜂「世界に名だたる名家の娘とか、某国のお姫様なんかが留学してきたりもするわねぇ」

 

上条「上条さんみたいな一介の小市民が歩いててもいいのかな……」

 

食蜂「大丈夫よぉ、私からすればみんな同じだしぃ」

 

上条「は?」

 

食蜂「誰だって心の中は同じよ。喜怒哀楽に満ちているの。

    どんなに素晴らしい人格者だって怒りを覚えるし、どんなにプライドの高い子も哀しみを感じる。

    外見や肩書なんて、感情を吐き出す袋のデザインに過ぎないわぁ」

 

上条「デザインねぇ……」

 

食蜂「貴方だって、感情は人並にあるでしょぉ?」

 

 

412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:17:23.16 ID:Jgj+mcSKo

 

上条「そりゃそうだろ」

 

食蜂「ならいいんだけどぉ」

 

上条「お前もそうだろ?」

 

食蜂「……どうかしら」

 

上条「って言うか、じゃあ操祈には他人がみんな同じに見えてるのか?」

 

食蜂「同じには見えないわぁ。でも、心の中は同じ。

    あるのは個性という名の誤差だけなの」

 

上条「じゃあやっぱり違うじゃねぇか」

 

食蜂「それを自由に操作出来るんだから、やっぱり同じでしょぉ」

 

上条「んー……そういう言い方しちまうとそうなのかもしれないけど」

 

食蜂「人は見た目じゃないってよく言うけどぉ、私にとっては外側の方が大事ねぇ。

    中身がほとんど同じなんだもの」

 

上条「……」

 

食蜂「ちなみにぃ、御坂さんは圧倒的に好みじゃないわぁ」

 

上条「そういやお前ら仲悪いんだっけ?」

 

 

413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:21:39.31 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂「見た目もそうだけどぉ、ウマが合わない人っているでしょぉ?

    『私は学園都市第三位の超能力者だけどみんなと普通に接してあげてます』。

    『お嬢様学校に通ってるけど他の皆と違って私は結構普通です』。

    『派閥? うーん、悪いことじゃないと思うけどぉ、私はそういうのいいかなぁ』。

    そんなキャラ作りが透けて見えるのが腹立たしいのよねぇ……。私好みに作り変えられないのがなおさら」

 

上条「ぷっ、何だそりゃあいつの真似か?

    はは、でもあいつはそれが素だと思うけどな。悪い奴じゃないよ」

 

食蜂「あてつけられてるみたいで嫌なの。1年生の頃は一緒に頑張りましょぉって派閥に誘ったりもしたんだけどぉ、

    断られ続けて段々腹立っちゃった☆」

 

上条「レベル5でも色々あるんだな」

 

食蜂「そうよぉ。だからぁ、御坂さんと仲良くしないでねぇ」

 

上条「いやそれとこれとは……」

 

食蜂「上条さん……」 ギュッ

 

上条「み、操祈……」

 

食蜂「私ぃ……やきもち妬きだから……こういうこと言うの許して欲しいのぉ……」 ウルウル…

 

上条「あ、ああ……」 ドキッ

 

上条(かわいい……。けど操祈ってやっぱ超能力者だからかちょっと変わってるな。

    あ、でもこれって操祈が本音を話してくれてるってことなのか?

    今まであんまり自分のこと教えてくれなかったし……喜ぶべきなんだろうか) 

 

 

414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:24:32.77 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂「あ、着いたわぁ」

 

上条「……え?」

 

食蜂「私のお家☆」

 

上条「待て、常盤台って全寮制じゃなかったのか?」

 

食蜂「うん、私の派閥の寮よぉ?」

 

上条「そ、そんなのあるの?」

 

食蜂「もともと職員用の寮だったらしいんだけどぉ、『理事長』に『おねだり』したらくれたのぉ☆

    ほらぁ、私ってぇ、こう見えて集団生活苦手だしぃ……女子寮でいじめにあったら怖いしぃ……」 シュン…

    

上条「いやいや、何だよ……この馬鹿でかい屋敷は……上条さんの家はうさぎ小屋か何かか。

    やっぱり操祈もお嬢様だったんだなー……」 シミジミ

 

食蜂「うぅん、私の両親は神奈川で海老の養殖やってるわぁ」

 

上条「海老?」

 

食蜂「海老」

 

上条「へぇ、そうなn」

 

食蜂「う・そ☆」

 

上条「リアルな嘘つくなよ……」

 

食蜂「ふふ、さ、行きましょぉ」 キュッ

 

上条「ああ……」 キュッ

 

 

416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:26:32.22 ID:Jgj+mcSKo

―――

 

 

食蜂の寮 玄関ホール

 

ガチャッ…

 

 

食蜂「さ、どうぞぉ」

 

上条「お、お邪魔しまー……わっ!」 ビクッ

 

 

縦ロール「……」

 

女生徒A~Z「「「「「「「「……」」」」」」」

 

 

上条「あっ……え、えーと……」

 

 

食蜂「……クスッ」

 

 

 

 

縦ロール「女王、おかえりなさいませ!!」 ビシッ!

 

女生徒A~Z「「「「「「「「おかえりなさいませ!!!」」」」」」」 ビシィッ!

 

 

 

上条「っっ!?」 ビクビク…

 

上条(な、なんだここ……女の子がひいふうみい……数十人ずらっとお出迎え……何か上条さんが思ってた女子寮と違う)

 

食蜂「ただいまぁ」

 

 

417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:28:48.28 ID:Jgj+mcSKo

 

縦ロール「女王、その怪我はどうなさいましたの? そ、それにそちらの殿方は一体……?」 ジッ

 

上条(めちゃめちゃ警戒されてる! そりゃそうだよな……ここは御坂の話じゃ生まれてから家族以外の男と喋ったこと無いって子もいるくらいのお嬢様王国だし)

 

上条「き、急におしかけてすみません、俺は上条t」

 

 

パンッ!!

 

 

縦ロール「うっ……!」

 

上条「!?」

 

上条(問答無用のビンタ!? さすがお嬢様、やっぱりそこはグーじゃないんだな!

    ってそうじゃねぇ! 操祈いきなり何してんだ!?) アセッ

 

上条「お、おい操祈……」

 

食蜂「あらあらぁ? いけない子ねぇ。貴女、今日まで常盤台で何を学んできたのかしらぁ?

    私が連れて帰ってきたのだから、お客さんに決まってるじゃなぁい。

    お客様にはどういう対応をすればいいのか、貴女中学生にもなって分からないのぉ?」

 

上条(正直上条さんもどう対応されればいいのか分かりません……)

 

縦ロール「ご指導ありがとうございます、女王。

      申し訳ありませんでしたわ……どうか、お許しを……」 スクッ ペコッ

 

上条「え? あ、ああ……そんな」

 

食蜂「ごめんねぇ、上条さん。男の子は見慣れていないからこの子達緊張してるのよぉ」 クスクス…

 

 

418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:30:07.54 ID:Jgj+mcSKo

 

上条「そ、そうなんだ……」

 

上条(すごい世界だ……これがお嬢様学校か……)

 

食蜂「お腹空いたでしょぉ? すぐご飯にしましょ☆ 上条さんを食堂まで案内してくれるぅ?」

 

縦ロール「かしこまりました。どうぞ、上条様、こちらですわ」

 

上条「は、はい……」

 

食蜂「私着替えてから行くから先行っててねぇ」

 

上条「わかった……早く来てくれよ」

 

上条(怖いから)

 

食蜂「アハっ、寂しんぼさん☆」

 

上条「はは……」 スタスタ…

 

縦ロール「……」

 

上条(何か少女マンガみたいなとこだな……この人も縦ロールすごいし)

 

縦ロール「こちらの部屋になります。どうぞ」

 

上条「あ、ども」

 

 

スタスタ… バタンッ

 

 

419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/21(火) 02:33:10.95 ID:Jgj+mcSKo

 

食蜂「……」

 

眼鏡「さ、女王。お荷物をお預かりします」

 

食蜂「うーん……今夜は冷えちゃうなぁ……冷たい床からの底冷えが心配だなぁ」 ピッ☆

 

 

バッ バッ バッ!

 

シュルシュル… ゴソゴソ…

 

 

食蜂「クスクス……うーん? みんなどうしちゃったのぉ?

    急に下着姿になんかなったりしてぇ。はしたないゾッ☆」

 

眼鏡「女王、どうぞ、私達の上をお歩き下さい」

 

ゆるふわ「女王! お足の裏が冷えるといけませんわ、どうか私のお腹を踏んでください!」

 

ポニー「女王! 私は顔を!」

 

 

ジョオウ! キャー! ワタクシモー! キャッキャッ!

 

 

食蜂「クスクス……あらぁ、悪いわねぇ」

 

食蜂「みんなの優しさが身に染みるわぁ」 スタスタ…。*゚+.*.。☆ ゚+..。*゚+☆

 

眼鏡「あっ……!」 グッ

 

ゆるふわ「うぐっ……!」 グッ

 

ポニー「あはぁんっ!」 グッ

 

 

アッ! アアッ! ジョオウッ! イイッ! モットクダサイッ!! ワタクシノウエモアルイテェ!

 

 

食蜂「ぷっ……アハぁっ、アハハハハ!」 ゾクゾクッ

 

食蜂「じゃぁまた後でねぇ、上条さん」 クスッ

 

 

 

 

食蜂「今夜は楽しい夜にしましょうねぇ☆」 

 

 

 

 

427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/21(火) 03:49:27.49 ID:WJJFxHjDO

 

魔性の女ってこういうのを言うんだろうな

 

433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/21(火) 08:55:50.83 ID:TTLefyQDO

 

みさきち歪みねぇな

 

464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 01:56:54.22 ID:pDKJ+8Two

―――

 

食蜂の寮 食堂

 

 

ワイワイッ キャッキャッ! ウフフ…

 

 

上条「うンまぁぁぁあああああいっっっ!!!」 モグモグ

 

食蜂「アハハ、大げさねぇ」

 

上条「いやいやほんとほんと。こんな美味いもん食ったことないよ。えーと……なんて言ったっけこの料理」

 

調理部の女生徒「こちらがフォアグラのロワイヤルとオゼイユのエキューム、

           こちらは鯖のポッシェプティバトー仕立てヴァードゥヴァンとピキーヨ風味ケッパーで和えた大根を添えて、でございますわ」

 

上条「それそれ。何かよく分かんないけど」

 

縦ロール「殿方ですから、わたくし達と同じ量では足りないのではありませんか?

      上条様にもう一品何かお出しして差し上げて」

 

調理部「ええ、そう思い、既にご用意しております」

 

上条「い、至れり尽くせりだ……」 ジーン

 

食蜂「学舎の園にはもっとすごいお嬢様学校もあるんだけどねぇ。

    なかなか出来ない体験でしょぉ?」

 

上条「ほんと住む世界が違うな……ところで、いつもこんな時間に飯食ってるのか?

    全員揃ってってとこは寮っぽいけど」

 

 

465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 01:58:15.80 ID:pDKJ+8Two

縦ロール「女王がお帰りになるのをお待ち申し上げていたのですわ。

       学舎の園の外へお探しに行こうとも思いましたが、警備の方に止められてしまいましたので……と、そう言えば女王、その包帯はどうなされたんですの?

       大きなお怪我をされたのでは……」

 

食蜂「そうなんだけどぉ。上条さんが助けてくれたのよぉ☆」

 

上条「いや病院運んだだけで……」

 

縦ロール「か……上条様……!」

 

上条「はい……?」 ビクッ

 

縦ロール「女王のお命を救っていただいた方とこうして同じテーブルに着くことが出来るだなんて……

       ありがとうございます! このご恩は一生忘れません!」

 

上条「そ、そこまでのことじゃないんじゃないでせうか……」

 

食蜂「しっかりおもてなししてあげてねぇ」

 

縦ロール「お任せください! 明日は休日ですし、常盤台の名に恥じぬもてなしをして御覧に入れましょう」 フンスッ!

 

食蜂「えー? ほんとにぃ? ですってよぉ上条さん。どう思う?」 チラッ

 

ショートカットの女生徒「!」

 

      (女王がこちらを見てらっしゃる!? な、何か至らぬことが……)

 

ツインテールの女生徒「!」

 

      (上条さんという方を少し素敵だと思ってしまったことが女王に知られてしまったのでしょうか……。

       ど、どうしましょう……)

 

466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 01:59:22.33 ID:pDKJ+8Two

 

上条「いやいや、ほんと俺操祈を送ってきただけだから、そんなのいいよ」

 

縦ロール「せっかく来て頂いたんですもの。そうは参りませんわ」

 

食蜂「クスクス……」 ソー… ピッ☆

 

上条「えー、でもなー……」

 

ショート(じ、女王を愉しませて差し上げなければ……ハッ) チラッ

 

ツイン(そ、そうだわ。女王は余興を望んでいらっしゃる。  

     上条様に見られないように……) チラッ

 

 

チュッ… チュプッ… 

 

 

ショート「んっ……んぅ……ちゅっ」

 

ツイン「ちょっと……もっと上手にやって下さらない?……んぅ……」 チュプッ

 

食蜂「クスクスクスクス……」

 

食蜂(上条さんに気づかれるかもしれないこのスリル……たまらないわぁ。

    やっぱりお家で遊ぶのが一番楽しいわねぇ……)

 

上条「操祈だって今日も疲れてるだろ?」

 

 467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:00:29.99 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂「いいえぇ、今疲れを癒してる最中だもの」 クスクス…

 

上条「? ああ、みんなと一緒だからか。友達想いなんだな」

 

縦ロール「光栄です女王。わたくし達も、女王と食事を共に出来ることが一番の癒しですわ」

 

ショート「ちゅっ……貴女こそ……下手くそ過ぎて……ちゅぅっ……お話になりませんわ……」

 

ツイン「……んふぅ……ピチャッ……チュプッ……ぁんっ!」

 

上条「ん?」 クルッ

 

ショート「……」 カチャカチャ… モグモグ…

 

ツイン「……」 パクパク… カチャカチャ…

 

縦ロール「後ろの二人がどうかなさいまして?」

 

上条「ああいや、気の所為だな。ところでこの寮って何人くらい住んでるんだ?」

 

ツイン「なかなかやるわね……こっちもして下さらない? 女王に見て頂きましょう」

 

ショート「ええ……うふふ……んっ!」 ピクッ

 

食蜂「クスクスクス……」 モグモグ

 

 

468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:01:33.59 ID:pDKJ+8Two

 

ツイン「ぁ……はぁ……すごい……っ、んぅっ、貴女、普段から練習してらっしゃるの……?」 クチュクチュ…

 

ショート「貴女こそ……こんなにして……淑女として恥ずかしくありませんの……?」 クチュクチュ…

 

縦ロール「その時の派閥に所属する子の数で代わりますが、本日は50名程でしょうか。

      上条様はご自宅は学校の寮なのですか?」

 

ツイン「ぁっ……ぁっ! ……女王が見て下さってるわ……私達のこんな姿を見て……汚らわしいものを見るような視線を浴びせて下さってる……!」 ビクビクッ!

 

ショート「素敵っ……! 私……もうっ……あんっ!」 ビクンッ!

 

上条「ん?」 クルッ

 

ツイン「……」 カチャカチャ… モグモグ…

 

ショート「……」 パクパク… カチャカチャ…

 

縦ロール「何か?」

 

上条「ああごめんごめん。家は一応学生寮だけど一人暮らしだよ。

    普通のアパートみたいなもんだな」

 

縦ロール「まあそうでしたの。自炊されているとはご立派ですわ。台所に立てる殿方だなんて素敵ですわね女王」

 

食蜂「えぇ……そうねぇ……ぷぷっ」 プルプルプルプル…

 

上条「?」

 

469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:02:45.13 ID:pDKJ+8Two

 

ツイン「女王が笑って下さってる……私達の汚らわしい痴態で女王の笑顔が見られるなんて……

     ぁあっ! ぁあっ……!」 ゾクゾクゾクッ!

 

ショート「私ももうダメぇ……! 女王に見られて……ぁはぁっ……!」 ビクビクビクビクッ!

 

 

ブルブルッ! ビクンビクンッ! ガクッ…

 

 

食蜂「クスクスクス……」

 

食蜂(食堂でご飯食べながら気持ちよくなっちゃうなんて、淑女にあるまじき痴態だわぁ。

    貴女達、朝までお部屋で好きなだけまぐわってなさぁい。

    で、お日様が登ったら急に相手の存在が許せない程憎くなってキャットファイトねぇ) ピッ☆

 

 

ガタンッ!

 

 

上条「ん?」

 

ツイン「……」

 

    (朝までこの子の〇〇〇を●●●で×××の■■■しなくちゃしなくちゃしなくちゃしなくちゃ)

 

ショート「……」

 

     (ベッドの中でこの子の☆☆☆を◆◆◆してめちゃめちゃに▲▲▲のうえ□□□したいしたいしたいしたしたい)

 

上条「どうしたんだあの二人、突然立ち上がって」

 

縦ロール「さあ……」

 

470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:04:26.21 ID:pDKJ+8Two

 

スタスタスタ… バタンッ

 

 

上条「なんだ、飯が終わっただけか。にしても手なんか繋いじゃって、仲良いんだな」

 

食蜂「クスクス、そうみたいねぇ。お部屋で朝までお喋りじゃないかしらぁ」

 

縦ロール「明日はお休みですものね」

 

上条「そう言や二人も仲良さそうだよな」

 

縦ロール「ええ、それはもう。わたくし学年は一つ上なのですが、女王が入学された時見初めて頂いて……それっきりお傍に置いて頂いておりますの」

 

食蜂「この子可愛いでしょぉ? ほらぁ、おっぱいも大きいしぃ、抱き心地が一番良かったのぉ」 ギュッ!

 

縦ロール「じ、女王……上条様の前でそのようなお戯れは……」 

 

上条「満更でも無さそうだな」

 

縦ロール「か、上条様まで……」 カァァ…

 

食蜂「上条さんもどう? いいわよねぇ?」

 

縦ロール「じ、女王……殿方に……は、はい。女王がおっしゃるなら、構いません……」 グッ

 

上条「い、いやいいよそんなの!」 アセッ

 

食蜂「そうよねぇ。そんなことしたらぁ、私拗ねちゃうゾ☆」

 

 

471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:05:42.17 ID:pDKJ+8Two

 

上条「はは……」

 

食蜂「今夜は一緒に寝ようね、上条さん☆」

 

縦ロール「じ、女王……殿方と同衾だなどと……」 

 

食蜂「上条さんはぁ、私と寝たい?」

 

上条「え……ね、寝たい……です」

 

食蜂「ふぅん……」 ニヤニヤ…

 

縦ロール「じ、女王……風紀を乱すようなことは……」

 

食蜂「あらぁ? 風紀が乱れるようなことってどんなことぉ?

    操祈分かんなぁい☆ 詳しく教えてぇ、出来るだけ官能的にぃ」 ペロッ☆

 

縦ロール「で、ですからそれは……その……」 チラッ

 

上条「!」 ドキッ ソワソワ…

 

縦ロール「知りませんっ!」 プィッ

 

食蜂「上条さんはぁ、私とぉ、風紀の乱れるようなことしたいのぉ?」

 

上条「……えっ、お、俺に振るのか……?」 チラチラッ

 

縦ロール「……」 ジトッ

 

上条「えーと……」

 

食蜂「クスクス……可愛くおねだり出来たらぁ、私のお気に入りの下着着けてベッドで待っててあげようかなぁ☆」

 

472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:07:13.20 ID:pDKJ+8Two

 

上条「お気に入りの……」 ゴクリ…

 

上条(どんなのだろう……って言うか操祈って何カップくらいなんだろう……意識しちまうとヤバいな) ドキドキ…

 

食蜂「そういうのもぉ……お布団の中で全部教えてあ・げ・る☆」 パチッ☆

 

上条「あふぅうんっ……」 ドッキンコッ!

 

上条(ああ……やっぱり可愛い……そ、そうだよな。か、彼女なんだから、いいんだよな……?)

 

食蜂「お風呂で身体、綺麗にしてきてねぇ。私もぉ……上条さんに見られて恥ずかしくないようにしておくからぁ……」 クスッ…

 

上条「!」

 

縦ロール「もうっ……お好きになさって」

 

食蜂「やーい、恥ずかしがり屋さぁん☆」 プニッ

 

縦ロール「し、知りませんわっ!」 プィッ

 

食蜂「クスクスクス……」 

 

上条(アレ、財布の中にあったかな……上条さんの胸はもはや期待でいっぱいですのことよっ!

    今までの妄想での特訓の成果を見せる時が来たようだな!)

 

食蜂(さてとぉ、どう調理してあげようかしらぁ。上手く調教しないとねぇ。あ、撮影の準備しとかなくっちゃ。

    御坂さんどんな顔して泣いてくれるのかしらぁ……アハっ、出来るだけ強がって欲しいなぁ☆) ドキドキ…

 

食蜂(ドキドキ……?)

 

473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:08:08.58 ID:pDKJ+8Two

―――

 

食蜂の寮 浴場

 

 

カポーン…

 

 

上条「ふぅ……風呂もすげぇ広いな……。なんか金かかってる感じでめちゃくちゃ綺麗で豪華だし。

    あるところにはあるんだよなぁ、お金。

    ま、上条さんには縁の無い話だ。

 

上条「にしても……」 ソワソワ…

 

上条(ここ、普段からあの子達が使ってるのか……。みんな可愛かったし、ってことは操祈も……。

    そう思うと心なしかいい匂いがするしお湯も1.5倍くらい透き通ってる気がしてきたぞ……) バシャバシャ

 

上条「あ、ヤバイ……」 ムクムク…

 

上条(落ちつけ落ちつけー。寝るだけ、寝るだけだ……。

    操祈は怪我人。上条さんとの激しい運動は禁物だ……なんて)

 

上条(むむむ……でも据え膳食わぬは何とやらだよな……操祈も期待しているなんつってたし……)ドキドキ…

 

 

ガララ…

 

 

上条「え……?」 

 

縦ロール「失礼いたします……」

 

474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:09:08.24 ID:pDKJ+8Two

 

上条「きゃぁああ! エッチぃぃい!」

 

縦ロール「は?」

 

上条「あ、つい何となく……。って! ご、ごめんすぐ出るから!

    あれ? 水着姿……?」

 

上条(おおう……白井や御坂と同じ中学生とは思えないスタイル……。

    操祈もすごいけど、この人もなかなか……) ゴクリ

 

縦ロール「どうぞ、そのままで……わたくし達は上条様にご奉仕するよう女王から仰せつかっておりますので……」 

 

上条「……なんだって?」

 

縦ロール「貴女達、お入りなさい」

 

眼鏡「失礼いたします」 ペタペタ

 

ゆるふわ「し、失礼します……」 ペタペタ

 

女生徒A~Z「「「「「失礼いたします」」」」」

 

 

ゾロゾロゾロ… キャピッキャピッ! キャッキャッ!

 

 

上条「」

 

 

475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:10:05.44 ID:pDKJ+8Two

 

縦ロール「で、では上条様……お背中流させて頂きますので……どうぞこちらへいらしてくださいまし」

 

上条「ハッ! えっ? ええっ!? な、何これ!?」

 

縦ロール「女王から、是非に女風呂というものを味わっていただけとのご命令です……。

       その……性的なことは致しませんから、勘違いされませぬようお願い致しますわ……さあ、こちらへ」

 

上条「ぉお……」 ドキドキ… フラフラー

 

上条(大浴場一杯に水着の美少女達が……ゴクリ、しかもみんな清楚な御嬢様達なんだろ……。

    あれ……上条さん夢を見てるのかな……?)

 

ゆるふわ「上条様、失礼いたします……」 ムニッ

 

上条「!」

 

眼鏡「失礼いたします」 ムニッ

 

上条「!?」

 

縦ロール「わたくしは……背中を……」 ムギュッ

 

上条「!!!!!??????」

 

上条(り、両腕と背中を胸でスリスリって……ど、どこのソ〇プですかここは!?

    いいのか!? いいのか!? ああっ、駄目と分かっているのに、正直ずっとこのままがいいっ!)

 

ゆるふわ「んっ……ぁふっ……」 スリスリ

 

眼鏡「はぁ……ん……いかがですか……上条様……」 スリスリ

 

縦ロール「女王からよく体を洗って差し上げるようにと言われておりますので……辛抱してくださいましね……」 ムニムニ

 

上条(もう死んでもいい……) 

 

 

476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:11:35.78 ID:pDKJ+8Two

――――

 

食蜂の寮 寮監室

 

 

ピチャピチャ… ピチャピチャ…

 

 

ポニー「ハァ……ハァ……ペロペロ」

 

食蜂「クスクスクス……あらあら上条さんってば、だらしない顔ねぇ。

    まあ手始めにうちの子達を使って骨抜きにしてあげるわぁ。

    私がやってもいいけどぉ、さすがにそこまで奉仕するのは疲れるしぃ」

 

縦ロール『上条様……んっ、あまり動かないでくださいまし……』

 

上条『ぉ、ぉお……』 ピクピク…

 

食蜂「可愛い顔しちゃってぇ。いじめたくなっちゃうなぁ☆」 クスクス…

 

ポニー「……ペロペロ……ピチャピチャ……」

 

上条『な、なんか上手いっすね……』 アセッ

 

ゆるふわ『女王にいつもご奉仕させて頂いていますから……んっ!』

 

上条『はぁんっ……!』 デレー

 

食蜂「……」 ヒクッ

 

477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:12:57.99 ID:pDKJ+8Two

 

眼鏡『あら上条様……こちらもお世話させて頂きましょうか?』

 

上条『あっ! そこはっ……!』 ピクンッ

 

食蜂「……」 ヒクヒクッ

 

縦ロール『上条様……わたくしも……何だか変な気分になってきてしまいましたわ……』

 

上条『あふぅ……上条さんとっくに変な気分ですぅ……はぁん』 ダラー

 

食蜂「……」 イラッ!

 

 

ガシッ グィッ!

 

 

ポニー「ピチャ……あっ! う……ぐ……」

 

食蜂「下手くそぉ」 ペッ

 

ポニー「も……申し訳ありません……あの……い、痛いです女王」

 

食蜂「クスッ……私の靴貸してあげるから舐める練習でもしてなさぁい」 スクッ

 

ポニー「あ……ど、どちらへ……?」

 

食蜂「別にぃ」

 

食蜂(何よぉ、デレデレしちゃってぇ。あの子達より私がやった方が絶対デレデレするわぁ。

    ……何か面白くなぁい)

 

食蜂(何なの……。上条さん見てたら、たまに心を見失うわぁ……)

 

 

478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:13:57.54 ID:pDKJ+8Two

――――

 

食蜂の寮 サロン

 

 

キャッキャッウフフ… ワイワイワイ…

 

 

食蜂(次はサロンで宴会ねぇ。たくさんの女の子に囲まれてデレデレしてるムービーを御坂さんの目につく所で流すっていう悪戯だけどぉ……)

 

 

 

縦ロール「上条様、もう一杯いかがですか?」

 

上条「え? いやーはは……悪いなーなんか」

 

眼鏡「とんでもない。女王のご命令ですもの。ささ、グッとやってくださいな」

 

上条「よーし、上条さん今夜は飲んじゃうぞー! コーラだけど」 ゴキュッゴキュッゴキュッ

 

眼鏡「まぁ、素敵な飲みっぷり」

 

ゆるふわ「さすが、殿方は違いますわ」

 

上条「ははは、ほら、みんなも飲もうぜ。このおつまみの生ハムめちゃくちゃ美味いし」 モグモグ

 

 

食蜂「……」 イラッ

 

 

 479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:15:05.44 ID:pDKJ+8Two

 

縦ロール「いえ、わたくし達は……」

 

上条「まあそう言わず、そらそら」 トクトク…

 

縦ロール「ありがとうごz」

 

食蜂「……」 スッ ゴクゴクゴク…!

 

縦ロール「じ、女王……」 ゾクッ

 

上条「おう。今までどこ行ってたんだよ。ほら、操祈も座れよ」

 

食蜂「っぷはぁ。楽しそうね、上条さん☆」

 

上条「ああ……正直最高です。竜宮城にでも来た気分だよ……」

 

縦ロール「楽しんで頂けているようで何よりですわ。女王、喜ばしいことですわね」 ニコッ

 

食蜂「……」 ジロッ

 

縦ロール「う……差し出がましい真似を……申し訳ありませんでした」

 

食蜂「ねぇ上条さぁん……」 スッ ギュッ

 

上条「は、はい?」 ドキッ

 

上条(おお……操祈も風呂上りかな。シャンプーの香りがする……) ドキドキ…

 

480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:17:27.80 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂「もう遅いしぃ……お部屋で二人きりになりたいなぁ……」 ウルウル…

 

上条「え、でもまだ始まったばっかりだし、せっかく準備してくれたんだから……」 チラッ

 

縦ロール「お気になさらずともよろしいですわ」

 

食蜂「ほらぁ、こう言ってることだしぃ、ね?」

 

上条「ああ……じゃあ……」

 

縦ロール「あ、けれどどう致しましょう。この後デザートに女王のお好きなスターフルーツのジュレをご用意させて頂いたのですが……」

 

食蜂「……」 ピクッ

 

上条「操祈?」

 

食蜂「明日食べる」 プィッ

 

縦ロール「クスッ、かしこまりました」

 

食蜂「うん……」

 

上条「ぷっ、操祈にも好物とかあるんだな」

 

 

481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:21:01.76 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂「あ、あるわよぉ……いいでしょぉ」

 

上条「はは、ごめんごめん」

 

縦ロール「では女王、お部屋でお休みになられますか?」

 

食蜂「えぇ。誰も部屋には近づかないようにねぇ。ね? 上条さん☆」 ギュッ

 

上条「お、おう……」

 

縦ロール「じ、女王……」 カァァ…

 

食蜂「上条さん、今夜はぁ、寝かさないわよぉ☆」

 

上条「ま、マジですか……」 ゴクリ…

 

食蜂「楽しみにしててねぇ……」 スタスタスタ…

 

上条「まあ操祈と一緒ならいつでも楽しいけどな」

 

食蜂「!」 ドキッ

 

上条「ん?」

 

食蜂(突然そういうこと言うの止めて欲しいわぁ……。

    でも、楽しいかぁ……。そう言えば私と会ってる時はいつも楽しそうよねぇ……。

     私は……どんなデートをしたのかさえロクに覚えてないって言うのにぃ……)

 

上条「どうした? 行こう」

 

食蜂「うん……」

 

食蜂(どうしてそんなに私を信じられるのかしらねぇ……上条さん)

 

 

482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:21:46.69 ID:pDKJ+8Two

――――

 

食蜂の寮 廊下

 

 

スタスタ… スタスタ…。*゚+.*.。☆ ゚+..。*゚+☆

 

 

食蜂「……」 スタスタ…。*゚+.*.。☆ ゚+..。*゚+☆

 

上条(いよいよだ……操祈の部屋で、同じベッドで……上条さんは大人の階段を昇るんですね)

 

食蜂「……」 スタスタ…。*゚+.*.。☆ ゚+..。*゚+☆

 

上条(部屋に入るなり抱き締めたりとかしていいかな……いやいや落ちつけ。

    操祈は怪我人怪我人。優しく扱わないとな……寝るだけ寝るだけ……。

    で、でも操祈も期待してるって言ってたし……いいよな?) ドッキンドッキン…

 

食蜂「……」 スタスタ…。*゚+.*.。☆ ゚+..。*゚+☆

 

上条(よぅし、毎晩枕を相手に練習したキスの成果を出す時が来たな……。

    前は操祈から突然だったし、今回は俺から男らしく行くんだ。

    そしてそのまま……)

 

食蜂「ねぇ、上条さぁん」

 

上条「ハッ! な、なんでしょうか!」

 

食蜂「随分とデレデレしてたのねぇ」

 

上条「えっ」 ギクッ

 

483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/23(木) 02:23:29.07 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂「何かぁ、私と一緒の時よりも楽しく見えちゃったなぁ……」

 

上条「そ、そんなことないぞ! 操祈と一緒が一番に決まってるだろ!」

 

食蜂「……! そぉ? どうしてぇ……?」 ドキドキ…

 

上条「どうしてって……恋人だからな」

 

食蜂「……そうよねぇ。恋人だものねぇ。

    ……上条さんはぁ、私の事、愛してくれるぅ?」

 

上条「お、おう。もちろんだ!」 ドキドキ…

 

食蜂「……。えへへぇ☆ 嬉しいわぁ」

 

上条「はは、当たり前だろ。操祈は可愛い、宇宙一可愛い!」

 

食蜂「もぉ、褒め過ぎよぉ。でもぉ、私も好きだゾ☆」 ツンッ☆

 

上条「あ、ああ!」

 

上条(うっひょおぉ!! 焼き餅かわいい……! 食べちゃいたい! ……って落ちつけ。

    操祈は確かに凄まじく可愛いけど中学生だ。ここは上条さんが大人として紳士的に……) チラッ

 

食蜂「うん?」 コテッ

 

上条(あはぁぁんっ! もう深夜のテンションの所為か上条さん今すぐ抱きしめたい!

    ひぃひぃふぅっ! 駄目だ駄目だ……紳士、紳士……深呼吸しよう) バックンバックン…!


484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:24:23.54 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂「上条さぁん☆ 着いたよ、ここが私のお・部・屋☆」

 

上条「……へぇ、そうなんだ。女王って言うから他と違うのかと思ったけど、扉は一緒だな」

 

食蜂「一応寮だしねぇ。でも角部屋を使わせてもらってるわぁ。

    さ、入ってぇ」

 

上条「……」 ゴクリ…

 

上条(さらば、童貞。上条さんは、大人になりますっ) フンスッ

 

 

ガチャッ

 

 

上条「お邪魔しまーす……」

 

食蜂「はぁい、どうぞぉ☆」

 

上条「おお、結構普通の部屋だな」

 

食蜂「もぉ、どんなの想像してたのよぉ」

 

上条「え? そりゃもうぬいぐるみとか一杯みたいな」

 

食蜂「アハハぁ、小学生じゃないのよぉ。ね、上条さん、座って座って」

 

上条「おう」 スタスタ…

 

食蜂「もう、そっちじゃないわぁ」

 

485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:26:20.39 ID:pDKJ+8Two

 

上条「え? でも……ソファはこっちに……」

 

食蜂「お馬鹿さん……」 ウルッ…

 

上条「み、操祈……」

 

食蜂「上条さんとぉ……お布団の中でお話したいなぁ……」

 

上条「そ、それって……ゴクリ…」

 

食蜂「女の子にぃ……恥かかせちゃダメなんだゾ☆」

 

上条「操祈っ!」 ガバッ!

 

食蜂「あはっ!」 ボフッ

 

食蜂(クスクス……楽勝ねぇ。後は恥ずかしい写真いっぱいとって調教の始まり始まりぃ……)

 

上条「……い、いいのか……?」

 

食蜂「上条さんがぁ……したいなr」 ドキッ

 

食蜂(……あれ……?) ドキドキドキ…

 

上条「操祈……」 スッ

 

食蜂「あっ……」 ピクンッ

 

食蜂(な……何……? 何よこれぇ……この前まで何ともなかったじゃない……。

    何で……? 何でこんなにドキドキしてるのぉ……さっきから、変よぉ……。

    それに……) ドキドキドキ…

 

上条「好きだ、操祈……」 チュッ

 

食蜂「んっ……! ぁ……ぁあ……」 プルプル…

 

 

488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:29:28.10 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂(やだぁ……頭……ふわふわする……。違うでしょ……もっとこの人を翻弄しなくちゃいけないのよぉ……でも。

    ああ……すごい……こんなの初めてぇ……。

    何でなの……だ、駄目……御坂さんを虐めるためなんだから……本気になっちゃ……駄目なのにぃ……) ドキドキドキ… ピクピクッ…

 

上条「操祈……」 ムニュッ

 

食蜂「ぁっ! ち、ちょっと待ってぇ……!」 ピクンッ!

 

上条「あ……ごめん、痛かったか?」

 

食蜂「ち、違うの。違うのよぉ……あ、あのね……その……うーんと……」

 

食蜂(い、今のはヤバかったわぁ……本気で声出ちゃったぁ……そういうのも制御できるはずなのに……。

    そっか……上条さんの右手、私の能力打ち消しちゃうんだっけ……。ってことは……今のは私の……)

 

上条(緊張してるのかな。やっぱ可愛いな……でも操祈から誘ってきたんだし、いいんだよな……)

 

食蜂「お、お風呂! シャワー浴びるわぁ!」

 

食蜂(と、とにかく一旦距離を置かないと、何か変よぉ……私)

 

上条「え? でもさっき風呂入ったし、操祈も入ったんじゃ……」

 

食蜂「あ……じ、じゃあ……」

 

上条「操祈っ」 ギュッ

 

食蜂「!」 ビクッ

 

上条「大丈夫だ。緊張しなくていいから、俺に任せとけ……」

 

食蜂「上条……さぁん……」 ホワァ…

 

489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 02:31:53.90 ID:3yymYjdSP

縦ロールそげぶかと思ったら、そんなことはなかったぜ

 

490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:32:45.17 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂(そ、そうじゃないわよぉ……! 危ない、蕩けちゃいそうだったわぁ……。

    駄目駄目、何かおかしいわぁ。自分の心を制御しきれてない……。

    能力の問題じゃないわぁ、私が変……。こういう日は大体失敗するのよ……。

    改竄しなくちゃ……ああでも……いいなぁ……これぇ) 

 

上条「優しくするから……」

 

食蜂「んっ……ス、ストップ!」 グィッ!

 

上条「おっと……!」

 

食蜂「ハァ……ハァ……ち、ちょっと派閥の子達に伝え忘れたことを思い出したから……」

 

上条「え……や、やっぱ駄目だったか……?」 シュン…

 

食蜂「そ、そうじゃないのぉ……本当に本当だから……そんな顔しないでぇ……」

 

食蜂(何で私が気を遣うのよぉ……。頭が言う事を聞かないわぁ……。抑えても抑えても溢れてくるこの気持ちは何なの……。

    何よぉ……精神系能力者でも無いくせにぃ……!)

 

上条「そ、そっか。嫌だったらいいからな?

    ちゃんと言ってくれよ?」

 

食蜂「う、うん。ありがとぉ。大人しく待っててねぇ……!」

 

 

タッタッタッ! ガチャッバタンッ!

 

 

491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:35:12.17 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂「はぁ……」 ヘタッ…

 

食蜂(変な嘘まで吐いて部屋を飛び出るなんて……ああもぉ、意味が分からないわぁ)

 

食蜂(でも飛び出してどうするの? ……恥ずかしがってるフリして次回に伸ばした方がいいかしらぁ。

    焦らすのはいつものことだけどぉ……)

 

食蜂(でもこの辺で御坂さんにまた爆弾投下したいし……キスも、良かったしぃ……) ドキ…

 

食蜂(だ、だから違うのぉ! 馬鹿じゃなぁい!

    とにかく、このドキドキはそろそろ何とかしないと駄目だわぁ。

    能力で抑え込んでるはずなのにすぐまた出てきちゃうんだから……元を断つ必要があるわねぇ……)

 

食蜂(じゃぁ元って何? ……上条さん? そんなはず無いわぁ……彼は、ただの対御坂さん用人型決戦兵器なんだからぁ)

 

食蜂「はぁ……まだ食堂で片付けでもしてるかしらぁ……水でも飲んで落ち着こう。

    上条さんを上手い事言いくるめなくちゃ……。

    ちょっと調子に乗って挑発しすぎちゃったぁ。失敗失敗」

 

食蜂「まあでも大丈夫よね、何てったって上条さんは私のこと大好」 ドキッ…

 

食蜂(……私の何がそんなに良いのかしらねぇ。真っ直ぐ過ぎて、見えないわぁ。

    疑わない心って……厄介なのねぇ)

 

 

493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 02:37:30.36 ID:gmccDzDt0


服なんて着てる場合じゃねえ!!!

 

494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:38:08.45 ID:pDKJ+8Two

―――

 

食蜂の寮 食堂

 

 

 

食蜂「はぁ……」 スタスタ…

 

 

クスクス… キャッキャッ…

 

 

食蜂「あらぁ……? 何か楽しそうな声が聞こえてくるわねぇ……」 コソッ

 

 

女生徒A「ねぇねぇ、御覧になって? 先ほどの女王」 ウフフ

 

女生徒B「ええ、『二人きりになりたい』だなんて、とてもいじらしかったですわ」 キャー

 

 

食蜂(私の……噂話ねぇ……)

 

 

女生徒A「そうですわね。まさか女王に恋人がいらっしゃるなんて、少しショックですけれど、殿方も優しそうな方ですし、

      女王もそう言ったお人柄に惹かれたのかも知れませんわ」

 

女生徒B「きっとそうですわ。ああ、女王のあの視線。あれは恋をする乙女の視線です。」

 

 

 

 

 

食蜂(――――――――――ッ)

 

 

 

 

 

女生徒A「私も女王に焼き餅を妬いていただけたらどんなに喜ばしいか。うふふ、女王もやはり女の子ですのね」

 

 

クスクス… キャッキャッ

 

 

 

 

食蜂「こ……い……?」

 

 

495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:40:25.47 ID:pDKJ+8Two

 

女生徒A「うふふ……あら? あっ」

 

女生徒B「どうなさったの? ……あっ」

 

食蜂「……恋……なのぉ? 私がぁ……? 

    この『心理掌握』が、恋愛感情なんていう最凶に訳の分からない感情に振り回されているというのぉ……?」 ブツブツ… ユラー…

 

女生徒A「じ、女王……もうお休みになられたのでは……」 ビクビク…

 

女生徒B「い、今のはその……女王を貶めていたのではありませんので、そこをご理解いただけたら……」 ビクビク…

 

食蜂「恋……そんなはずない。

    もしそうだとして、『掌握』出来ない感情は全て不要よぉ。取り払う術があるのなら今すぐ教えてちょうだぁい……」 

 

女生徒A「じ、女王。恋のお悩みですか? でしたらわたくし達が是非お力に!」

 

女生徒B「そうですわ! 女王のお気持ちはよく分かりますから……!」

 

食蜂「分かる……? 貴女にぃ……私のぉ……何が分かってるって言うの!!???」 スッ

 

女生徒A「ひっ! じ、女王……お許」

 

女生徒B「で出過ぎたことを……申し訳ありま」

 

 

 

ピッ☆

 

 

 

497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/23(木) 02:45:43.55 ID:pDKJ+8Two

 

食蜂「お喋りな子は嫌いよぉ。音でも心でも五月蠅い声を垂れ流しにして、締りの悪いそのお口を開く許可は与えないわぁ」

 

女生徒A「……! ……!!」 ブンブンブンッ!

 

      (女王が……女王がお怒りに……! どうか、どうかお許しを……!)

 

女生徒B「…………!!」 ビクビクビク…

 

      (怖い……怖い怖い……女王、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!)

 

食蜂「五月蠅い五月蠅い五月蠅いっ……! 私は全ての心を総べる能力者よぉ……。

    その私が心を奪われる……? ありえない……許されない……そんなの……認めないわぁ!」

 

食蜂(恋……。それはとっくのとうに否定したでしょぉ。

    なのに、かつてないほど心が揺らされている……捉えなくちゃ……私の心を私以外の誰かに支配されるなんて……駄目よぉ)

 

女生徒A「……! …………!!」

 

女生徒B「…………!!!」

 

 

上条「あ、いたいた」

 

 

食蜂「……!」 ピクッ

 

上条「あー……操祈が遅いから、もしかしたら俺が悪かったのかなって思って……。

    もしアレだったら、部屋を別にしてくれてもいいんだぞって言おうと思ってさ」

 

食蜂(そうして貴方はまた私の心をかき乱すのねぇ……これ以上は、怖い……)

 

上条「ついでに俺も水でももらお……うかな? あれ?」

 

 

 

 

 

食蜂「貴方なんて遊びよ」

 

 

 

 

 

上条「……へ?」

  



次回スレ:
 上条「食蜂って可愛いよな」御坂「え?」その4

 

 

 元スレ:上条「食蜂って可愛いよな」御坂「え?」

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